三谷宏治『観想力 空気はなぜ透明か』
- 作者: 三谷宏治
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
戦略的かつ創造的な思考プロセスにおいて最も大事なものとして、視点・視座・切り口を挙げ、どのように使うのか、どのような癖に陥りがちなのか、というのを説明してくれている本。おもしろい。
以下、ワンポイントでメモ。
p.4
「
では、実際の「戦略的かつ創造的な思考プロセス」において最も大事なものは何だろうか。もちろん基礎としての「論理」性や「重要」性(論点・議論対象の重みを常に明確にすること)は言うまでもない。そして、その先にあるものは「視点・視座・切り口」と言われるものだ。
同じ事象を見ても人それぞれに感じ方は違う。常識的に見れば常識的な問題点や結論しか出てこない。
物事を以下に観るか、そのポイントが視点、高さが視座、見透かし方が切り口、と言えるだろう。これらを、物事を正しく理解し見透す力として「観想力」と名付けよう。
」
↓
視点:視点を誤ればすべての情報が無駄になり、害になる。数字だけを見るのではなく、なぜ強いのか、高い視点に立つことが重要。
視座:社長の視座と神の視座。企業のトップとして見ることと、業界や社会全体を見渡すこと。
切り口:マトリクスなどを描いて、2つの説明変数で事象を分類する。この変数の取り方=切り口。