吉田新一郎『効果10倍の<教える>技術』
- 作者: 吉田新一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/13
- メディア: ムック
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純粋に「教える」技術、というのを僕は専門的に勉強したことがないので、そういうノウハウ本はなるべく読もう、と思ってます。ダグラス・マグレガー「X理論とY理論」、カール・ロジャーズ、デイヴィッド・コルブの「学習スタイル」、アンソニー・グレゴーク、ベーニス・マカーシーの4MATなど、今後チェックしていきたい。知らないことばっかりやん…。
以下、メモ。
p.8
老子「聞いたことは、忘れる 見たことは、覚える やったことは、わかる」
p.9
記憶に残る教え方とは?
聞いたとき 10%
見たとき 15%
聞いて見たとき 20%
話し合ったとき 40%
体験したとき 80%
教えたとき 90%
↓
教師や講師だけが話していては、生徒や受講者はよく学べない
生徒や受講者に、話し合ってもらったり、体験してもらったり、さらには教えてもらったりすることによって、より確実な学習効果が得られる。
p.16
ダグラス・マグレガー「X理論とY理論」
カール・ロジャーズ
- 人は学ぶために、もって生まれた才能を備えている
- 意味のある学びは、生徒が自分の目的に関係したと思えるときに起こる
- 多くの意味ある学びは、体験することによって得られる
- 生徒が学びのプロセスに参加することで、学びは促進される
- 知性だけでなく、感情も踏まえて主体的に学んだときはよく学べる
- 他人に評価されるのではなく、自ら評価するときにいちばん創造的な学びがもたらされる
- 今の世の中でいちばん大切なことは、学び方を学ぶこと、体験することにオープンであること、変化のプロセスの中に自分の身を置けることである
The Adult Learner : A Neglected Species, Malcolm Knowles, Gulf Publishing, 1973 参照
p.21
学習スタイル
デイヴィッド・コルブ:
- 見る、聞く、読む
- 考える
- 試す(動く)
- 感じる
アンソニー・グレゴーク:
- 計画的(具体的・連続的)なスタイル。実験や社会見学などの体験学習やプロジェクト学習などが効果的
- 分析的(抽象的・連続的)なスタイル。実験等の体験よりも本屋話し合いを通した学びが主流になる
- 感性的(抽象的・任意的)なスタイル。子ども中心の学びを標榜する教師に受け入れられている。セルフ・エスティームや協力、芸術的なことや創造的なことなどが重視される。テーマ学習を中心に据えて、子どもたちが楽しく、かつ身につく形で学べるように提示される。
- 発明的(具体的・任意的)なスタイル。「発明」「発見」「選択」という言葉で代表されるような教え方・学び方が展開される。既存の知識や枠組みにとらわれない教え方であり、学び方。
p.22
ベーニス・マカーシー:
- コルブのモデルを基本にしながら、右脳と左脳の機能の違いを加味した
- 4MATシステムのモデル:4つのスタイルを循環的に学習する複合的な方法を提示している
- 「円を時計に見立てて、12時にあたるところの具体的経験から始め、右回りに進めば、次に、熟考を伴う観察に至ります。そこから抽象的な概念化、さらに積極的実験へと進み、再び、最初から始めるときには、豊かな経験によって、そのらせんの幅もこれまでより拡がっているはずです」