ボリス・パーブロヴィチ・ニキーチン『知育遊び』
- 作者: ボリス・パーブロヴィチ・ニキーチン,匹田軍次
- 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
- 発売日: 1986/06
- メディア: 単行本
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知育遊びの具体的な事例がたくさん。知育遊びのルールが書かれていたので、メモ。あと、最後の方にあった「ペダゴギカ」っていう言葉、いいなあ。
以下、メモ。
p.84-85
知育遊びのルール:
- 知育遊びは、子どもにも大人にも喜びをもたらすようでなければならない。
- 子どもが「遊び」に関心をもつようにしむけるのはいいが、無理強いなどはだめ。遊びの中で、子どもを侮辱するようなことをいってはいけない。
- 知育遊びは創造の遊び。すべて子ども自身のちからでしなければならない。言葉、ため息、身振り、目つきなどでおしえてもいけない。
- 問題の難しさを事前に、自分でやってみて確認する。
- 最初は必ず、子供だけでできる問題から始める。
- 子どもをせきたてず、自分の力にあったものをえらぶ。
- 子どもの発育をじっと見守って、どういう順番でやるかを決める。
- 子どもたちの遊びへの熱中の仕方には波がある。
- 「遊び」の用具は大切に扱う。ほかのおもちゃと同じように勝手に使えるようにはしない。用具の置き場所は、子どもにも見えるところで、すぐには手の届かないところにする。
- いちばん小さい子の場合は、お話も入れて遊びを楽しく。
- 成功したときは、うんとほめ、失敗したときは励ます。
- くつろいだ遊びの雰囲気を作る。子どもが身体を動かしたがるのを抑えてはいけない。
p.88
模様作り:
- 同じ大きさの立方体の積み木16個を用意。
- 6面を4色で違うように塗る。
- 積み木を使って、1色から4色のいろいろな模様が作れる。
- 3種類の遊び方(1.問題図をみてそれと同じ文様を作る。2.積み木で作った模様を図に書き取る。3.9個あるいは16個の積み木を使って、新しい問題を作る(=創造的作業)
↓
分析力と総合力が伸びる。また、設計などの仕事で必要になる「組み合わせる能力」も伸びる。
p.112
ユニキューブ:
- 3次元空間を考える力を養う。
- キューブの数は27個。大きさは正方形の一辺が30ミリ。これを3×3×3個につみあげて、できた大きい立方体の6つの面すべてに赤鉛筆で印をつける。
(図がある方がいいな)
p.125
四角づくり:
- 様々な形の小片をあつめて正方形を作る
- 様々な色の小片を作っておくことで、色事に分けたりもできる
p.141
形おぼえ:
- 見たものを記憶する子どもの能力をのばす。
- 図形、線画、記号などを、数秒間子どもに見せて、それを再び隠してから、できるだけ正確に復元して描かせる。
- 4つくらいの図を一つになるようにして、3つまでをいせて、4番目の図は自分で描かせる。
- 形覚えは、2~3歳で始められる。3~4歳では、形当てもできる。
p.149
レンガつみ:
- レンガ状の積み木8個と、30枚の図面を使う。
- 図面を見て、そのとおりにレンガを積んでいく。
- 3~4歳でもできる。
- 問題の図面を見て積み木を積むこと、つまれた積み木を見て図面を描くこと、あたらいい形を積み上げてその図面を描くこと(=創造活動)
p.161
組み立て設計局:
- ネジ、ナット、車輪、軸などの部品を組み合わせる。
- 最初は、絵を見てそれを組み立てていくだけ。その後、自分で創造するようになる。
- 組立玩具系は、2~3歳では、きれいな色のプラスチック製で始めてもいい。
#Incredible Machineとか
p.174
#ペタゴギカって、いい名前ね。