古賀直樹『UIデザインの基礎知識 プログラム設計から』

ユーザーインタフェースデザインの基礎知識 ~プログラム設計からアプリケーションデザインまで~

ユーザーインタフェースデザインの基礎知識 ~プログラム設計からアプリケーションデザインまで~


UIデザインって、とても気になっている。例えば、アプリのボタンの形ひとつとっても、「なんでこの形にしたのか」とかを論理的に説明を受けたいなあ、とずっと思っている。で、それをある程度、書いてくれているのがいいですね。
以下、メモ。

p.16
大島尚編『認知科学』(新曜社・1986年)

p.17-18
システム設計者に要求されること:
・色と配色
・レイアウト
・形
・配置
・操作方法
・フィードバックの方法

p.19-20
ヒューマンエラーを人の行動から考えると:
・「スリップ(やり間違い)」…見間違いや思い違いで意図しないことをしてしまった誤り
・「ラプス(やり忘れ)」…やり忘れによる誤り
・「ミステイク(誤り)」…行動自体が間違っていた誤り

p.38-39
ソフトウェアにおける形の効果:
ボタンは四角形なら仕事用にいい。円形を使うと、「安っぽく」「正確性に欠ける」イメージを与えてしまうこともあり得る(子ども向けにはいい)。

インターフェースに利用する構成要素のひとつひとつに対する配慮が、ソフトウェア全体の品質に影響する。

p.57
ネッカーキューブと呼ばれる図形による知覚実験
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~kitajyo/projects.html
#なるほど、これはおもしろい。

p.64
時計の針はなぜ右回りなのか?

もともと、オベリスクが日時計の役割を果たしていて、そのときの影の動きが元になっているから。オベリスクを建てた古代エジプトをはじめ、当時の文明圏がすべて北半球だったため、時計の針は右回りになっている、と言われている。
#へー!