東京大学i.school編『東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた』

東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた

東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた


イノベーションをみちびくために、「あつめる」「ひきだす」「つくってみる」の段階を順を追って説明している。非常におもしろい。こういうワークショップが、中学校や高校で実施されてもおもしろいよなぁ。特にブレインストーミングとかは、小さい頃に「正解じゃないことを言ってもいいんだ」という姿勢をもってもらうために活用すべきだと思う。
以下、メモ。

東京大学i.schoolは、

  • 東大、知の構造化センターが主宰する教育プログラム。
  • 全学から選抜された20〜30人が4チームに分かれて約5日間のワークショップに参加。イノベーションを生む考え方とそのためのツールを学びながら、テーマに沿った革新的アイデアをつくりあげる。
  • 講師(ファシリテーター)は、国内外の一流のデザイナーチーム、海外のビジネススクール教授、コンサルタント等多彩。

イノベーションをみちびくために、「あつめる」「ひきだす」「つくってみる」の段階を順を追って説明している。


p.25-28
観察のしかた

  • 「はじめての気持ち」で望むこと。
  • 見たものだけを記述すること。まだ解釈は加えてはいけない。
  • 「人間中心」のことばでまとめること。
  • 予想を超えるものが発見できるくらいの幅をとること。
  • 十分に管理しきれるくらいの幅にしぼること。


p.39-41
未来を知るための4つの方法
方法1 人に「未来での意向」を聞く(有識者デルファイ法など)
方法2 外挿法
 →市場全体の成長に沿って、現状の相似延長を試算する。
方法3 内挿法
 →先端層と後発層の差を取り、全体が「先端層化」する場合の変化を試算する。
方法4 スキャニングをもちいたシナリオワークショップ


p.57
#ワークショップ運営でのアイデア
経験を「エレメントカード」のかたちでまとめて持ち寄る。

  • A6サイズのカード
  • 左半分に自分の経験を端的に示す「画像」を置く。
  • 右半分にその経験に名付けたタイトルと、数行の解説コメントと自分のサインを書く。
  • 画像は写真でもイラストでもOK。


p.58

  • ワークショップでは、1人6枚以上のエレメントカードを作成した。
  • ホワイトボードなど、全員で見られるところに貼り付けておく。