東京大学i.school編『東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた』
- 作者: 東京大学i.school
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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イノベーションをみちびくために、「あつめる」「ひきだす」「つくってみる」の段階を順を追って説明している。非常におもしろい。こういうワークショップが、中学校や高校で実施されてもおもしろいよなぁ。特にブレインストーミングとかは、小さい頃に「正解じゃないことを言ってもいいんだ」という姿勢をもってもらうために活用すべきだと思う。
以下、メモ。
東京大学i.schoolは、
- 東大、知の構造化センターが主宰する教育プログラム。
- 全学から選抜された20〜30人が4チームに分かれて約5日間のワークショップに参加。イノベーションを生む考え方とそのためのツールを学びながら、テーマに沿った革新的アイデアをつくりあげる。
- 講師(ファシリテーター)は、国内外の一流のデザイナーチーム、海外のビジネススクール教授、コンサルタント等多彩。
イノベーションをみちびくために、「あつめる」「ひきだす」「つくってみる」の段階を順を追って説明している。
p.25-28
観察のしかた
- 「はじめての気持ち」で望むこと。
- 見たものだけを記述すること。まだ解釈は加えてはいけない。
- 「人間中心」のことばでまとめること。
- 予想を超えるものが発見できるくらいの幅をとること。
- 十分に管理しきれるくらいの幅にしぼること。
p.39-41
未来を知るための4つの方法
方法1 人に「未来での意向」を聞く(有識者デルファイ法など)
方法2 外挿法
→市場全体の成長に沿って、現状の相似延長を試算する。
方法3 内挿法
→先端層と後発層の差を取り、全体が「先端層化」する場合の変化を試算する。
方法4 スキャニングをもちいたシナリオワークショップ
p.57
#ワークショップ運営でのアイデア
経験を「エレメントカード」のかたちでまとめて持ち寄る。
- A6サイズのカード
- 左半分に自分の経験を端的に示す「画像」を置く。
- 右半分にその経験に名付けたタイトルと、数行の解説コメントと自分のサインを書く。
- 画像は写真でもイラストでもOK。
↓
p.58
- ワークショップでは、1人6枚以上のエレメントカードを作成した。
- ホワイトボードなど、全員で見られるところに貼り付けておく。