G・ベルスキー&T・ギロヴィッチ『人はなぜお金で失敗するのか』
- 作者: ゲーリーベルスキー,トーマスギロヴィッチ,Gary Belsky,Thomas Gilovich,鬼沢忍
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 文庫
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行動経済学という、経済学と心理学の融合したような学問の入門?それともトンデモ本?でも、「人はいつでももっとも効率的に行動する」というのは、おかしいと思うので、行動経済学はありだと僕は思うんですけどね。
学生の頃、「アンカリング」とか「バイアス」というキーワードは、亮さんに提示されてから興味があったんだよねー。なかなか勉強になりました。
以下、メモ。
p.37
心の会計によって引き起こされる問題:
「
「心の会計簿」の大きさ、売買の大きさ、あるいは単に使われる金額によって、結果的にお金の扱いが変わる傾向がある
」
p.52
心の会計の犠牲者にならないために:
・クレジットカードのない世界を想像してみる
→今後の買い物を現金ですることになったら、いくらくらい使いそうか自問する
・森ではなく木を見る
→大きな買い物(車や家など)を買うときは、その構成部分(天窓やエアコン)などは別に考える。つい、一緒に買ってしまう。15万ドルの家を買うとき、3000ドルの天窓はたいした額ではないが、それだけで考えたら買わないでしょう?
・お金を使う前に時間をおく
→棚ぼたのお金が入ったら、使う前に必ず少し待つ。「そのお金で買いたいものを何でも買っていい、ただし3ヶ月から6ヶ月待て」といい聞かせる。
・すべての収入を働いてかせいだものだと想像する
→すべてのお金を等価と見なす
・「心の会計」をうまく利用する
→給与天引にしておきたまえ。簡単に使ってしまったお金を「心の会計簿」と実際の会計簿に記入する
p.107
追認へのバイアス:
いったん選んでしまうと、たとえ些細なことでも、人は新しい情報を選んだものに有利に解釈する傾向があるということ
p.173
アンカリング(錨おろし):
・ある考え方や事実を理解し、それを未来の決定の評価基準として使うという傾向
・この現象が自分に影響を及ぼしているのに気づかないことが多い