マイク・マクナマス『ソース』

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。


あるカリキュラム企画のために読みました。ちょっと参考にしようかと考えて買いましたが、読んでみたら直接は関係なし。でも、おもしろいポイントもたくさんありましたので、よかったかも。
いくつかの言葉はとってもシンプルだけど(だからこそ?)、「そうだそうだ!」と思えて、でも「できんのかい!」とツッコミたくなる(笑) でも、ここで「できないんちゃうん!?」と言ってしまうことが諦めの第一歩なんだよね。「できるはず」とがんばることで開ける道があると思うな。

以下、メモ。

p.62

生まれながらのワクワクを追求することこそ、もっとも責任ある生き方であり、人間として一番大切な行為なのです。

p.63

人々は数多くの言い訳をつくり、自分の人生が悲惨なのはしかたがないと言い聞かせます。生き方を変えることはしないで、自己を正当化する高い壁を築き、その中に自分のワクワクを閉じ込めています。そのくせ、どうして自分はこんなに人生に疲れているのかと悩むのです。
もっとも責任のある生き方は、自分が大好きなことを見つけ、それだけを追求することです。
なぜなら自分の心を燃え立たせる行為は、心の奥深くにある魂の望みだからです。生まれながらのワクワクをはぐくみ育てるのが、大切であり、責任の最高の形です。自分が夢中になれることをしていると、奇跡的な力が呼び覚まされてきます。この奇跡の力を生かすことがもっとも責任のある生き方なのです。
自分のワクワクに気づき、それを充分に生活の中で生かしきり、最終的にはそれを使って社会や人類に貢献すること。それがこの世に生を受けた、あなたの存在意義なのです。

p.116
自分のやりたいことに優先順位をつけるな!

優先順位はどこか無理があって、不自然です。経営学や一般の成功哲学ではものごとに優先順位をつけるように教えますが、人間の基本的なニーズである自己実現という面ではマイナスの効果しかありません。

ワオ!まじっすか?


(優先順位をつける)こういうやり方をすると、リストの最後まで実行する時間はまずありません。ところがたいていの場合、リストの最後にあるのがいちばん楽しいことであり、心を満たしてくれることなのです。この点に問題があります。
ほとんどの人が仕事をいちばん優先させます。そのくせ、夫婦関係や親子関係が悪くなったり、財政問題や健康問題が起きたり、毎日がつまらなくなって生きる意欲がなくなったりすると、どうしてだろう、と悩みます。そういう人は、優先順位をつけるという誤った考えの犠牲者です。
ひとつのことをいつも優先させていると、必ず人生のバランスがくずれてきます。ものごとに優先順位をつける考え方は、人間がさまざまな要素からなる複合的な存在であることを忘れて、あたかも生産工場の部品のようにとらえています。


p.118

ものごとをひとつずつ順番に実行することと優先順位をつけることは同じじゃない。家の建築を例に取ろう。土台をすべてに優先するということは、たとえば家を建てる場所や整地、設計、建材の品質、予算などよりも土台を優先して考えることだ。だが、そんなことをしたら、まともな家は建たないだろう。土台も大事だが、今あげた他の点も同じくらい大切だ。すべてに同時に注意をはらう必要があるんだ。

同時に全部やり始めろ!と。アツイな。


p.130
自分のワクワクを全部書き出そう、というプログラム。そこから自分の本当にやりたいことを探す。静かに散歩でもしながら、「過去」「現在」「近未来」の3つの場所を探す。
自分はどんなことをしているときが幸せだったか振り返ってみる。プラモデルをつくるのが好きだったか?ロックが好きだったか?骨董品店をのぞくのが楽しかったか?

p.136
ワクワクヲ発見する質問
1.好きな趣味は何ですか?
2.戸外でどんなことをするのが好きですか?
3.誰といるのが楽しいですか?
4.どんな場所にいるのが楽しいですか。それはどこですか?
5.好きなテレビ番組は何ですか。映画は?
6.好きな本は何ですか。好きな漫画は?
7.好きな室内の遊びは?屋外の遊びは?
8.好きなスポーツは何ですか?
9.どんな音楽が好きですか?
10.どの動物またはペットが好きですか。
11.自分のしたいことを自由にできるとしたら、何をどうしますか。
12.あなたの人生のできごとで、重要なことは何ですか。なぜ重要ですか。
13.今までで楽しかったのはいつですか。そのとき何をしていましたか。
14.最高の気分を味わうのはどんなときですか?
15.何に触るのが好きですか。
16.何を聞くのが好きですか。
17.何を見るのが好きですか。
18.いっしょにいて楽しい人のどこ(性質)が好きですか。
19.小さい頃、何をするのが好きでしたか。中学や高校の頃は?現在は?
20.どこでも好きな所に行けるとしたら、どこに行きたいですか?
21.乗り物では何が好きですか?
22.何かを変えることができるとしたら、何を変えたいですか。
23.親友は誰ですか。
24.これがあればとっても幸せになれるんだが、と思うものは何ですか。
25.あなたが夢中になっていること、好きでたまらないものは何ですか。
26.どんなときに、すべてがうまくいっていて満足だ、と感じますか。
27.これまでの人生を振り返って、心がゆったりと落ち着いて平和な気分を味わったのはいつですか。そのとき何をしていましたか。


p.179

好きなことをしていない人や人生が楽しくない人は、その度合いがひどければひどいほど、ストレスに弱くなります。人生の喜びがなくなって、体力も気力もしぼんでいきます。その反対に、ワクワクすることをすれば、ストレスがなくなって、元気がわいてきます。


p.186

仕事と私生活が分離されてしまったことは、現代の悲劇のひとつといえます。多くの人たちにとって、毎日の生活に一貫性がなく、相互に無関係な活動を次々にするだけになってしまいます。その上、職場の環境に溶け込むために、本来の自分をおさえて働かねばなりません。こうして毎日、役割を演じる生活をつづけています。これでは人生に疲れ、燃え尽きてしまう人たちが多いのもうなずけます。


p.203

夢や願望を分析する方法として、「すること(Do)」と「所有すること(Have)」と「であること(Be)」という分類法があります。


でも、結局のところは、体験や所有の結果、得られると信じている「在り方」や「気持ち」を求めているってこと。