モリー・ステットナー『新米リーダー 10のスキル』

新米リーダー10のスキル―初めて部下を持ったその日から使える (フレッシュリーダーズ・ガイド (03))

新米リーダー10のスキル―初めて部下を持ったその日から使える (フレッシュリーダーズ・ガイド (03))

  • 作者: モリー・ステットナー
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2003/07/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 4回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る

p.22で、自分だけの「マネジメントの信条」を作るというのがあったので、作ってみた。

・私は自分の部下にどのような上司として見られたいだろうか?
→仕事ができる(有能)
→いちばんプロジェクトにコミットしている
→「この人のためならがんばろう」と思わされてしまう
→アイデアが豊富で、この人に助けを求めると出口のきっかけがつかめる
→わかりにくいところを、具体的な数字や例え話で理解させてくれる
→いろいろなチャンスを与えてくれる
→仕事の話以外でもさまざまな話のネタがある
→忙しいときにパニクらず、じっくり考えて対処する
→スタッフのよいところを見つけ、それを最大限活かす

先は長いような気がする…(泣) 以下、自分のためにメモ。


p.29

部下の努力であなたが恩恵を受けたときは、それを秘密にしない。彼らは、上司を天才に見せることも役立たずに見せることもでき、そして自分にその力があることをよくわかっている。プロスポーツの世界がそのいい例だ。コーチに愛想を尽かすと、選手たちはコーチをクビにするために手を抜いたプレーをする。または、意図的にコーチの計画の邪魔をする。コーチが不適切なやり方で選手を利用しようとすると、それは公の場での屈辱と失職という形で跳ね返ってくる。
部下たちの功績を認め、それを公にし、個人にも伝えることによって、彼らとの間にそのような問題を起こすのを避けることができる。部下の仕事ぶりに感謝していることをきちんと示せば、少ない努力でよりよい結果を出すことができる。これは正しいことであり、効率的で効果的なマネジメントだ。


p.50
部下の信頼を得る4つのルール

1)場合によっていうことを変えない
部下の質問には、余計な話を付け加えず簡潔に答える。

2)守れない約束はしない
常に、「約束は少なく、実行は多く」を心がける。

3)知ったかぶりをしない
知らない分野については、権威者ぶって話しをしない。自分の限界を認め、部下とともに学ぶ意思を見せる。

4)えこひいきをしない
どの人を相手にするときでも、同じメッセージを伝え、同じ答えを与え、同じ目標を提示する。


p.105
やる気を引き出すための3つの基本ルール

1)
自分でもしたくないことを人に頼まない。

2)
日常的にフィードバックを与える。定期的な勤務表情だけでは十分でない。

3)
ときに不平を言ったからといって、その人物を反抗的と決め付け、その言葉を否定したりしない。判断を下す前に相手の話を聞き、何が彼らを悩ませているのか理解する。

p.108
6つのニーズをつかんでやる気を引き出そう!
1)「達成感」でやる気が出る部下
前の経験を生かして成長できるような新しい仕事を常に与えるといい。短期の目標と長期の目標を与え、成長を実感できるようにすること。

2)「影響力」でやる気が出る部下
外部の大物の人に紹介をしていく。影響力を行使できるポジションにつける。

3)「帰属意識」でやる気が出る部下
食事界などさまざまなイベントを企画、実施してコミュニティ意識を高める。

4)「自由」でやる気が出る部下
細かいところまで管理をしない。自由うに割り当てられた仕事で実験をしたりできるようにする。

5)「敬意」でやる気が出る部下
話をいつも聞く姿勢を見せて、話をどんどん聞きだす。惜しみなく賞賛を与え、仕事振りへの前向きなフィードバックを欠かさない。

6)「公正」でやる気が出る部下
仕事のスケジュール、役職、責任の範囲、サラリーなどを公平に管理しているかを常に考えている。権力の見張り役を辞任。不正を見つけたらすぐに報告するよう促し、それについて調査をする。


p.113
やる気を引き出す5つの方法
1)部下に最良を与え、影響力を行使させる
2)部下の仕事をどのように評価するのか明確に伝える
3)部下の努力がどれだけ会社に役立っているのかを伝える
4)部下の功績を賞賛する
5)部下の意見に耳を傾け、要求や不満に迅速に対応する


p.116
学ぶチャンスを与える3つの方法
1)学ぶ機会を、よくできた仕事への賞品にする
2)有望な新人のために30分時間をとり、難しい仕事のやり方を実践を交えて教える
3)会社がどうやってお金を生み出しているかを学ばせる


p.172
効率よいミーティングの開き方
1)秩序を作る
明確な議題を提示し、ふさわしい人物を参加させ、スケジュール通りに進行することによって、ミーティングに秩序をもたらさなくてはならない。

2)脇道にそれない
何を話し合うために集まっているのかを、参加者にはっきり伝える

3)部下の意見や提案を聞きたいときは、曖昧な尋ね方をしない
もっとも有能なマネージャーが開くミーティングは、短く、生産的な話し合いである。そこでは決断が素早く下され、参加者全員が協力して問題解決にあたる。


p.183

仕事を任せるときは、それが部下との間につながりを作るチャンスだと考える。何をしなければならないのか、どのように行えばいいのか、なぜそれが重要なのかといったことについて、部下と気軽に話し合う。それはつまり、仕事を任せるのに2分ではなく10分かかるということかもしれないが、その努力は必ず後で報われる。


p.193

仕事を任せるためのチェックリスト

・部下に任せる形で仕事を与えることによって、部下をコントロールする力は大きくなる。何もかも管理しようとすると、限界が生まれる。

・自分で仕事をすることによって最初は時間が節約できるかもしれないが、仕事を割り当てないことによって生じる長期のコストを考慮に入れる。

・指示を出すときは、部下の質問に答える時間とアイデアを聞き出す時間を残しておく。

・重要な事実、たとえばプロジェクトの目標や期限などを与える。しかし、説明しすぎたり、情報を与えすぎたりしない。それをすると、部下は自分がバカにされたように感じるだろう。

・仕事を任せるときは、ひいきをしない。仕事を広く分担すれば、すべての人が貢献でき、あなたはそれぞれの部下の長所に合わせて仕事を割り当てることができる。

・仕事を任せて失敗したら、解決策に集中する。過剰反応したり、性急に部下を責めたりしてはいけない。