西村克己『20代で身につけたい 論理的な考え方』

20代で身につけたい 論理的な考え方

20代で身につけたい 論理的な考え方


論理的思考をトレーニングする企業研修をデザインしておりまして、その参考資料として読んだ。シンプルに書かれているが、非常におもしろい。三角ロジックも紹介されていますが、僕は大学受験の時にソフィア予備校のSFC対策長文読解のコースで習った、ClaimをDataとWarrantで支える、というこの三角ロジックが好きだなあ、と。仕事をしていても、「これ、全然できていないなあ…」という人にも会うことも多いし、人の話を聞くときに、相手の主張を直接攻撃せずに、データ(Data)か根拠(Warrant)を攻撃する、とかいうのもあの授業で習ったっけなあ。
以下、メモ。

p.46「
論理思考で大切なのは、「事実」と「判断」を区別すること。事実だと思っていた情報が間違っていたら、そこから導き出される結論や主張も間違ったものになります。
(略)
事実は「誰もが否定できないこと」です。客観的な情報ということもできます。
一方、判断は「個人的な意見や推論」です。判断は主観的で、人によって異なります。「事実+経験や先入観=判断」とも定義できるでしょう。」

p.50
簡潔な箇条書きで考えると思考力が高まる:
箇条書きは40字以内、できれば20字前後で書く。

p.58
箇条書きの整理法:
情報整理で効果的な方法は、「優先順位づけ」と「グルーピング」
→優先順位づけは5段階評価、グルーピングはABCの記号を使うと便利

p.73
わかりやすい話にするための6つのポイント:
1.主語と述語の関係を単純明快にするため、「1センテンス・1メッセージ」に。
2.遠回しにならず、意味がはっきりわかること。
3.論理ストーリーが明確な構成にする。
4.接続詞が自然につながる話にする。
5.事実と意見がきちんと分離されていること。
6.具体的な事例で補足説明が入っていること。

p.84
話の筋道をクリアにする「三角ロジック」
主張を述べたら「Why?」、説得理由を述べたら「So What?」を常に問いかける。

p.90
客観的な理由が不可欠。「経験による」は客観的ではない。

p.174
説得ストーリーが簡潔にまとまるピラミッドストラクチャ