向後千春『いちばんやさしい教える技術』

いちばんやさしい教える技術

いちばんやさしい教える技術


僕が飯のタネにしている、「インストラクショナルデザイン」と言えば、日本ではこの人を外しては語れないでしょ、というくらいメジャーな先生が書く、「教える技術」。これは読まねばならないでしょう。
「教える」とは、「できなかったことができるようになる」「相手に合わせて考え方を変える」「相手の行動を変える」の3つである、ってことはわかりやすい。(p.60)
それに、教えたいことによっても違うので、「運動スキル」「認知スキル」「態度スキル」によっても教え方は変わってくるよね。(p.74)
この組み合わせを上手にはめ込んでいくことが、「設計=デザイン」なんだよなあ、と思う。勉強になりました。先生方は暗黙知的にやっていることが多いような気がするので、小学生くらいの親に読んでほしいなあ、と思った。
以下、メモ。

p.60
「教える」とは:
1.できなかったことができるようになる
 →相手に練習をさせて結果をフィードバックする
2.相手に合わせて教え方を変える
 →相手をよく観察して状況をつかみ、相手にちょうどいい知識を与える
3.相手の行動を変える
 →何をどうすればいいか具体的な指示を出す
 →どうなってほしいか具体的なゴールを決める

p.74
教えるゴールは3つ:
運動スキル=身体をどのように動かせば上手にできるかを教えることがゴール。
認知スキル=どのように思考するかを教えることがゴール。
態度スキル=相手に「やってみよう!」と態度を決めさせることを教えるのがゴール。

p.110
「頭を使って考える」パターンは3つに分けられる
1.記憶すること
2.問題を解決すること
3.話したり書いたりすること