向後千春『いちばんやさしい教える技術』
- 作者: 向後千春
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2012/04/16
- メディア: 単行本
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僕が飯のタネにしている、「インストラクショナルデザイン」と言えば、日本ではこの人を外しては語れないでしょ、というくらいメジャーな先生が書く、「教える技術」。これは読まねばならないでしょう。
「教える」とは、「できなかったことができるようになる」「相手に合わせて考え方を変える」「相手の行動を変える」の3つである、ってことはわかりやすい。(p.60)
それに、教えたいことによっても違うので、「運動スキル」「認知スキル」「態度スキル」によっても教え方は変わってくるよね。(p.74)
この組み合わせを上手にはめ込んでいくことが、「設計=デザイン」なんだよなあ、と思う。勉強になりました。先生方は暗黙知的にやっていることが多いような気がするので、小学生くらいの親に読んでほしいなあ、と思った。
以下、メモ。
p.60
「教える」とは:
1.できなかったことができるようになる
→相手に練習をさせて結果をフィードバックする
2.相手に合わせて教え方を変える
→相手をよく観察して状況をつかみ、相手にちょうどいい知識を与える
3.相手の行動を変える
→何をどうすればいいか具体的な指示を出す
→どうなってほしいか具体的なゴールを決める
p.74
教えるゴールは3つ:
運動スキル=身体をどのように動かせば上手にできるかを教えることがゴール。
認知スキル=どのように思考するかを教えることがゴール。
態度スキル=相手に「やってみよう!」と態度を決めさせることを教えるのがゴール。
p.110
「頭を使って考える」パターンは3つに分けられる
1.記憶すること
2.問題を解決すること
3.話したり書いたりすること