渡辺千賀『ヒューマン2.0 web新時代の働き方(かもしれない)』
ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)
- 作者: 渡辺千賀
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/12/08
- メディア: 新書
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シリコンバレーというところの雰囲気をよく伝えているような気がします。いや、シリコンバレーに行ったことはないけどさ。
いろいろな破天荒なことについて、「やればできるかも」という気にさせてくれる。その結果が失敗でも誰も責任をとってくれないが、少なくとも「どんどん挑戦しなよ」と無責任なまでに気分を高揚させてくれる場所、それがシリコンバレーなのである。(p.62)
こういう雰囲気って、日本の学校には本当にないよなぁ。何か、こういうことを伝えることはできないのだろうかと教育の役割について考える。
p.58
クパティーノ(Appleの本社がある)の公立学校のレベルは、優秀な移民がたくさん住み、教育熱心な地域となっていて、レベルが高い。
p.62
「
いろいろな破天荒なことについて、「やればできるかも」という気にさせてくれる。その結果が失敗でも誰も責任をとってくれないが、少なくとも「どんどん挑戦しなよ」と無責任なまでに気分を高揚させてくれる場所、それがシリコンバレーなのである。
」
p.67
「
アメリカという国は、いろいろあるけれど、国を追われた人・発展途上国で貧困に苦しむ人を大盤振る舞いで受け入れてきたところはやっぱりえらい。安価な労働力を増やすとか、世界の頭脳を集めるとか、下心はあるかもしれなけれど、理由はともあれアメリカの大盤振る舞いで結果的に救われた人はいっぱいいる。シリコンバレーにも、「アメリカという国があってよかった」と胸をなでおろしつつ生きている人がたくさんいるのである。
」
p.128
シリコンバレーで誕生する4つの働き方:
フリーランス:何らかの専門性を持って個人で仕事を請ける人達
ライフスタイルワーカー:自分の好きな場所に住むことを重視する
チャンクワーカー:働く期間と休みを取る期間を分割する
ポートフォリオワーカー:複数のタイプの仕事を掛け持ちする
p.142
CIAのThe World Factbook
http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/
p.159
Where the Hell is Matt?
http://www.wherethehellismatt.com
YouTubeでも検索
p.165
ストレッチ・ゴール:その人の現状の能力を凌駕する目標のこと
p.166
「
「英語ができてもグローバルな人になれるわけではない」のは真実だが、「英語くらいできなくては、グローバルな人になるのは難しい」のである。
」
p.168
時には諦める
耐え難くいやな人間がいる職場は去る。どう逆立ちしても解決できない問題に直面したら、その仕事を辞める。「逆立ちしても解決できない問題」は自分の能力を超えている問題。つまり、その問題を解決するに当たり、自分は無能。そういう時は、さっさと自分が去れば、もっとその問題に適任な人が来てくれる可能性がある。自分よりもっと無能な人が来る可能性もあるが、少なくとも、自分がそこに残っている限り、無能な人(=自分)が居座ることになる。無能な自分が残るのは、自分もつらい、周りもつらい。良いことがない。