谷口正和『アートスタイル市場』
- 作者: 谷口正和
- 出版社/メーカー: 繊研新聞社
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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マーケティングのお勉強のために。
p.13
「驚き」がマーケットを作り出す時代 サプライズ・シナジー
「
意外性の落差が勢いを生む、そういうことである。心理x情報=コト。言い換えればサプライズがないものはダメ、シナジーがかからないコトはダメ。一点突破は「サプライズ・シナジー」である。
」
p.19
押し寄せる「時」の流れに乗れ。 ジャーナル・タイミング
「
上昇気流に乗る、その「時」をつかまえる。それが「ジャーナル・タイミング」である。その「ジャーナル・タイミング」をプロデュースすることが、ビジネス能力だともいえる時代である。市場導入、新発売、リニューアル、カーニバル、それらのタイミングを「ジャーナル・タイミング」に合わせ、情報効果を何倍にも上げよう。
」
p.33
幻影が生む新しい創造世界。 イルージョン・プログラム
「
サービスとは極端に言えば、錯覚型認識の喚起だ。「そう思っていただくこと」「酔っていただくこと」「雰囲気に飲み込まれていただくこと」。つまり、「ああ素敵だ」と思っていただくことだ。
るる進行する演劇型社会構造の時代、この「イルージョン・プログラム」を工夫することが、すなわちサービス・プログラム開発だといっても過言ではない。
心理に訴えよ、視覚に訴えよ、感性に訴求せよ、“その気になっていただく”雰囲気で包み込め。
人は思い込みたい動物であり、喜んでイメージし、錯覚の世界に入ってきてくれる。
」
p.70
「驚く」を超えて「魂消る」へ。 アメージング・ソース
「
サプライズ(驚く)を超えて、アメージング(びっくり仰天)の時代である。とにかく顧客を「えっ!」とアメーズさせること、それが市場を揺り動かす力である。要は強力な注目性、話題性の創造なのである。「アメージング・ソース」とは、そのような「びっくり資源」の意味である。
(略)
人はどのような時に驚くのだろうか。思ってもみなかった、予想を超えていた、予測がつかなかった、突然だった、不意打ちだった、つまりは意外だった。まさに“意の外との出会い”、それに「超」がつけば「アメージング」である。一点突破、このアメージングに賭ける。この心意気で行こう。アメージングは、基本的に高い限定性から生まれる。オンリーワン・アメージングと言ってもいいかも知れない。
」
p.79
まず違えよ。違いの門より入れ。 違いの門
「
「違いの門」の発見は、場、時、テーマ、人の4つのカテゴリーでまず考えよう。この中のどれで違いをマーチャンダイジングにするかということである。
「違いの門」を見事に通過すれば、考えられないようなブレークが待っているのが、今という時代だ。「情報」を生み出すものは「違い」、「違い」にシナジーをかけるのは「情報」、この循環が一気にブレークを作り出す時代なのだ。顧客は「違い」に敏感に気づく。それはあっという間に口コミ・ウエーブに乗って、全顧客に届く。しかしその入り口は、小さくても「違いの門」なのである。
」