池上彰『池上彰の新聞勉強術』

池上彰の新聞勉強術

池上彰の新聞勉強術


作文スキルの向上を狙ったカリキュラムも書こうと思っているので、その参考に。この勉強術も役立つけど、何よりも「こどもニュース」の作り方、この人の語り口、など参考にさせてもらっています。

p.12
新聞をただ読むだけではもったいない:
・関心のある記事を切り抜く
・新聞記事をヒントに企画を考える
・思わず引き込まれる文章を熟読することで自分の文章力を高める
・評論家や学者の分析、論説の鋭さを学ぶ


p.22

経済に限らず、数字が重要な記事を見つけたら、必ず他の新聞の見出しと見比べてください。もちろん、記事の読み比べまでできればいうことはありません。そうして事実の中に盛り込まれた「主観」を見つけ出すことから、私たちの新聞勉強術がスタートします。


p.28

私はよく「ニュースを見る目を育てるには、どうすればいいのですか?」という質問を受けます。そんなとき私は、「まず新聞を読むことです」と答えています。それも、一紙だけでなく、なるべく多くの新聞を読み比べてほしいのです。
(略)新聞によって、記事の内容、トーンは大きく異なります。それに気づくことから、ニュースを見る目が養われてくるはずです。


p.33
情報には2つある:
インフォメーション=単なる情報
 ↓
インテリジェンス=知恵に高める

このために、情報を分析する能力が不可欠。知っているだけでは役立たない。自分なりにそれを分析し、自分の役に立ててこそ価値が生まれる。


p.65-69
新聞記事は「逆三角形」に書かれている
=いちばん大事なことを伝え、その後で、それを補足する内容を付け加えていく構造

1.見出し=記事の内容が一目でわかる
2.リード=本文の内容を短い文章で要約
3.本文=記事の詳細
4.用語解説=専門用語、難しい言葉の解説
5.コラム=ニュースをめぐる所感


p.244
新聞は「起承転結」ではなく「逆起承転結」
いちばん伝えたいことを最初に書き、2番目に大切なことを書き、じっくり読む人のために「背景」を書くスタイル