塚田耕司『RSSマーケティング・ガイド』

RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス

RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス


RSSリーダーは使っているのですが、それのマーケティング的側面とかはきちんと考えたことがなかったので、勉強のために読んだ。以下、メモ。RSSマーケティングよりもモバイルでのマーケティングの方が気になるわ。
以下、メモ。

p.141
口コミを活性化させることでトラフィックを多く集める手法:
SMO(Social Marketing Optimization=口コミ最適化)


p.152
RSSは完全なオプトイン=情報伝達の安全性の確保


情報の安全面だけを比較すると、RSSの優位性が崩れることはないが、メールマガジンには、実は付加価値の面で大きな特徴があった。
例えば、そのメールマガジンの読者だけを対象とした商品やプレゼントの情報、また、メールマガジンの発行企業が持つ商品開発に関わるエピソードや、商品の活用方法について、読者層に合わせて制作される独自のコラムなどである。メールマガジンでは、単純な情報取得にとどまらず、こうした特別な体験や面白味を体験できる。


p.177
携帯電話のメディアとしての特徴
・いつでも持ち歩く
ニッチタイム(隙間の時間)のメディア

可処分時間(1日24時間から仕事や食事、睡眠など生きていくために必要な時間を差し引いた時間)は、数時間程度。隙間の時間ならば、使い方を工夫ができる。


p.180-181
マーケティングにおける消費行動の仮説:AIDMA
Attention→Interest→Desire→Memory→Action
注意→興味、関心→欲求→記憶→行動

PCインターネットでは、AISAS
Attention→Interest→Search→Action→Share
注意→興味、関心→検索→行動→情報共有

モバイルインターネットでは、AIDPA
Attention→Interest→Desire→Push→Action
注意→興味、関心→欲求→働きかけ→買う


ここで特徴的なのは、働きかけ(Push)である。モバイルインターネットにおける消費行動の中では、最も重要なプロセスで、PCインターネットの検索(Search)に匹敵する。
月商数億円規模の売上があるモバイルコマースのサイトなどは、必ずこの「働きかけ(Push)」を巧みに実践している。
例えば、メールマガジンを活用して、適切なタイミングで商品の告知を行って反場するなどであるが、中には全体の売上の8割以上をメールマガジン経由で売り上げているサイトもある。
モバイルインターネットのサイトに置いては、欲しいと思った物をすぐに検索して購入するという消費行動はほとんど行われることはない。そのため、消費者が欲しいと思うタイミングを察知して、適切な情報を伝えることができるかどうかが成否の鍵を握る。