イートン校

BRUTUS(2004/11/1号)の特集は「紳士たれ!」。その中で、紳士を育てる学校として紹介されていたイギリスのイートン校のシステムについて、メモ。「チューター」って、いい制度だよなあ、こういうのやってみたい。どうも「チューター」って言うと、予備校のチューターのイメージがある(笑) 本当に経験豊かな、学識のある人がチューターにつくと、学校生活はよりよいものになりそう。チューターって言うより、メンターに近いのかもね。

以下、メモ。

■イートンの方針
「まず、何ごとにもチャレンジできる人間を育てること。学校はそのために最善の環境を作る」

■チューター
それぞれの生徒にチューターと呼ばれる指導教員がつく。
チューターは週に1度のチュートリアルと呼ばれる時間で各生徒の勉強の進み具合、社会性、教養面、人格的な部分まで把握し、生徒を指導していきます。
卒業生の多くが、生徒とチューターの関係を「家族や教室生徒でなく、年上の友達に近い」と説明する。
チューターは、生徒の個性をリスペクトし、できる限り彼らの判断を尊重する。

「チューターは、生徒をひとりの大人として扱い、それぞれの持つ可能性に気づかせてくれ、生徒が大切な判断を下すときにはサポートしてくれる。生徒に物事を強制することを極力避け、さまざまなチョイスを提案した上で、生徒が自主的に何かに興味や好奇心を持つように仕向けてくれる。そして生徒それぞれが好きなことや目標を見つけると、それに没頭できる環境を与えてくれ、サポートしてくれる。」(デヴィッド・ハイト氏)

■イートンの年次制度
□1-2年次
・自ら考える力の基礎を作るための準備期間
・ほぼ決められたカリキュラムをこなすのみ
・科目を選択する余地はほとんどなく、基礎科目と芸術科目を履修
・実学だけでなく美学も尊重するので、芸術も学ぶ

□3-4年次
・考える力、自ら進むべき道を決断できる能力を身につけたとみなされる
・科目選択の最良が格段に広がる
・ハウスマスター、チューター、両親のヘルプのもと、履修科目を選択

□5-6年次
・卒業資格を得るための「主要科目」を各自3〜4科目選ぶ
・クラスの内容は非常にハード。