小田豊・芦田宏『新保育ライブラリ 保育内容 言葉』
保育内容 言葉 (新保育ライブラリ 保育の内容・方法を知る)
- 作者: 小田豊,芦田宏
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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仕事のためのリサーチで読んだ。子どもがどうやって言葉を覚えていくのか、っていうのはとても興味深い。それを保育でどう助けていくのか、というのもわかっておもしろかった。いやー、人間の学習のプロセスってすごいなあ。
p.47-66
「一語文以前」「話し言葉」「書き言葉」の3段階に分かれる。
共鳴関係
新生児は人間の話し声に反応してからだのうごきを同調させる。(Condon & Sander, 1974)
●話し言葉(満1歳ごろ)
初語「マンマ」「パパ」「ニャンニャン」など一語文
↓
保育所保育方針「大人から自分に向けられた気持ちや簡単な言葉がわかるようになる」
●話し言葉(1歳半〜満2歳ころ)
単語と単語を組み合わせて話す語結合が現れる。
「ママ、こっち」「ワンワン、きた」などのような二語文が出現し、以後、急速に増加していく。
1歳前後で数語
2歳までに500〜600語
3歳までに1000語
4歳までに1500語
5歳までに2000〜2500語程度
●話し言葉(2歳後半〜4歳ころ)
「先生、ねんねしなさい」「これ、ちょっとあげる」など、産後以上の多語文が現れ始める。
2歳後半には、「から」「たら」「のに」などの接続助詞を使って理由を説明しようとする。
3歳頃には「そして」「だから」「それから」などの接続詞を使って、文と文を結合させ、ひとまとまりの話をしたりする姿がみられる。
4歳頃には、過去・現在・未来といった磁性を意識して話ができるようになる。
3〜4歳ころは、自我の発達とも相まってさかんに自分自身のことを話そうとする。
3〜4歳ころには、幼児語は成人語に移行していく(ねんね→寝る)
幼児音は、5歳前後でほぼすべて出揃う。
●話し言葉(5、6歳ごろ)
「あめ」という言葉が、「あ」と「め」からできていることを意識化できる。
音節分解、音節抽出ができるようになる。
→しりとり遊びや、「あ」のつく言葉集め、カルタ遊びができるようになる。