金子勝/成毛眞『希望のビジネス戦略』
おもしろい。経営者の何たるか、というのは、簡単だけど「どれだけ強く会社を大きくしたいと思っているか」ってことですよ、って。そりゃそうだが、それが難しい。
以下、メモ。
- 作者: 金子勝,成毛真
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/12
- メディア: 新書
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p.82
「
金子:経営者についてはどうですか。やはり、その人となりとか、戦略性とかを見るわけでしょう。
成毛:もちろんです。その人が会社を大きくしたいと思っているか、強くしたいと思っているか、よくしたいと思っているか。そういう意欲があるかどうかですね。たいてい、それが足りない。
」
p.97-98
「
成毛:正直言ってベンチャーは、お金持ちがやらないと難しい(笑)。ビル・ゲイツにしても、お金持ちの子女ですから。極貧の若いサラリーマンが、どこかからカネを借りてベンチャーを始めるなんていう話は、とてもじゃないが、信用できない。いま有名な会社の多くは、創業時には、ほかの仕事で儲けていたはずです。そうやって金を稼いで足腰をしっかりさせたところで、ベンチャーに乗り出していった。何もないところからでは難しいわけです。少なくとも、お金持ちをパートナーにするとか。(略)ですから、会社の経営者というものは、ある程度、ベースがないと難しいわけです。そこそこ倫理性がないと、会社の私物化が始まってしまう。
」