横山征次『紙飛行機が会議室を舞った 人生を決める社会人基礎力』

紙飛行機が会議室を舞った──人生を決める社会人基礎力

紙飛行機が会議室を舞った──人生を決める社会人基礎力


実は昨年5月に読み終わっていた本。もう1年以上前じゃん。読書メモが出てきたので、入れる。この頃、ちょうど社会人向けのカリキュラムを書こうか、と準備をしていたのでした。

どんな仕事でも通用する12の力
アクション:
 主体性・働きかけ力・実行力
シンキング:
 課題発見力・計画力・創造力
チームワーク:
 発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力

以下、メモ。

p.76
計画のビジュアル化、デザイン化

実践への誘因力を持った計画力とは何か。成し遂げようとしている内容の魅力は言うまでもありませんが、計画案と計画過程が目に見える、可視化の工夫がされていることであると思います。
(略)
単純な例ですが、映画の製作現場には膨大な数のシーンの日程が区割りされ張り出されています。毎日その区割りを塗りつぶしながら撮影の日々をたえ、終了の日を待つのです。それを見て何かができた、何かが始まったということがわかるのです。創造と達成の喜びを共有しあう計画表の作成も工夫したいものです。
計画を作る作業とは、企画と実践とのブリッジをする作業です。この作業が甘いと現場での実践作業が停滞します。ある意味で計画力の発揮は事業の成否を握っているのです。


p.88

図をご覧いただくとおわかりのように、社会人基礎力は主体性を中心にして個人的な基礎力に当たる傾聴力・発信力、ストレスコントロール力、組織的な基礎力に当たる柔軟性、情況把握力、働きかけ力、規律性、そして、アウトプット力の課題発見力、創造力、計画力、実行力に分類し、構造化ができます。
主体性とその他の11の能力は相互に影響を与えながら成長し合うという関係にあります。
この主体性はいわば遠心力の中心であり、アウトプット能力の強さをこの主体性が決定しているのです。