石川弘『インダストリアルデザイナーになるには』
インダストリアルデザイナーになるには (なるにはBOOKS)
- 作者: 石川弘
- 出版社/メーカー: ぺりかん社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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「なるにはBOOKS」というシリーズ。こんなのあるのね。インダストリアルデザイナーの仕事ぶりをレポートしたもの、インタビューなどがあり、その後でどういった能力が求められるのかが続く。で、最後にどこで学べるのか、が書かれている。他のシリーズも読んでみたいところ。
僕自身は、インダストリアルデザインに興味はないけど、このチェックポイントはさまざまなデザインに応用できるんじゃないかな、と思ったり。
以下、メモ。
p.63
近代デザイン「12の定理」(エドガー・カウフマン・ジュニア 1950)
- 近代デザインは、近代生活の実際的必要性を満たすべきである。
- 近代デザインは、私たちの時代精神を表現すべきである。
- 近代デザインは、純粋美術や科学の進歩を取り入れるべきである。
- 近代デザインは、新材料、新技術を駆使し、従来のものをさらに発展させるべきである。
- 近代デザインは、適切な素材や、技術の必要条件を直接に満たすことから生まれる形態、肌理(材質感)、色彩を発展させるべきである。
- 近代デザインは、対象物の意図をはっきりあらわすべきで、それをそうでないように見せかけてはいけない。
- 近代デザインは、使用する材料の性質や美を表現すべきで、その材料を別の材料のように見せかけてはいけない。
- 近代デザインは、製作方法を率直にあわらすべきで、大量生産を手作業でやったように見せかけてはいけない。
- 近代デザインは、実用性、材料、工程の表現を、一全体として視覚的に満足できるように、融合すべきである。
- 近代デザインは、単純にすべきで、その構成が外観からもわかるように、過度の装飾をさけるべきである。
- 近代デザインは、機械が人間に奉仕できるように、機械に習熟すべきである。
- 近代デザインは、できるだけ多くの人びとに奉仕すべきであり、華美豪華な要求をさけることはもとより、ひかえめにした欲求や、限られた原価も考慮に入れるべきである。