孫福弘・小島朋之・熊坂賢次『未来を創る大学 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の挑戦の軌跡』
未来を創る大学―慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)挑戦の軌跡
- 作者: 孫福弘,熊坂賢次,小島朋之
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2004/08/20
- メディア: 単行本
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教育を変える!という覚悟のほどっていうか、そういうのが伝わってきてよかったなー。もっともっと、僕もドラスティックに真摯にがむしゃらに頑張らなきゃなー、と思った。
しかし、この中に書かれていることが、学生生活のときに自分の中に染み込んでいることもあり、自分のいま考えている教育プランとかカリキュラムに知らないうちに反映されていることが多いなあ、と実感。
以下、メモ。
p.252
「学生は未来からの留学生」:
未来社会から教育の付託を受けた大学が、未来社会を創造し構築するのに必要な力を彼らに付与して、未来社会に送り返す責務を負っている(加藤寛先生)
「われわれ大学教師は所詮過去からの難民ですから」
p.253
福沢諭吉のeducationの翻訳語「教育」への反発
→「発育」の語を充てるべきだ、との主張(文明教育論)
SFC1期生の中での造語流布
「共育」:教師と学生が共に育つ
「共学」:教師と学生が共に学ぶ
※「半学半教」の伝統の復興運動
p.254
グループワークはSFCの授業文化:
奥出先生の言葉
「私が教えているのは、知識ではなく、みんなが共同で作業すること、みんなで何かを作ること」で、それは「大学生として、自分と違う価値観をもっている人、違う世界で生きている人間といかに共同していくか、また、違う分野にいる人と、いかに一緒にプロジェクトを立ち上げ(問題を)解決していくか、このような高度な知的能力を学ぶため」で、それを通じて「自分自身との対話も可能になり、世界の見方、相手の受け入れ方が変わってくる」(『SFCキャンパスライフ満足度調査報告書』1993)
p.324
「リスクをとって既成事実を作り、世の中を変える」