伊藤守『絵で学ぶコーチング すぐ使えるコミュニケーション・スキル50』

絵で学ぶコーチング―すぐ使えるコミュニケーション・スキル50

絵で学ぶコーチング―すぐ使えるコミュニケーション・スキル50


そろそろ、マネジメントのこととかも勉強しないと本当にやばいぞ、と思って。ブックオフで購入(このへんにあまりやる気が見られない・苦笑)。

以下、メモ。

p.2
コーチングは、
・インタラクティブ(双方向)
・テーラーメード(個別対応)
・オンゴーイング(現在進行形)
という3つの原則にもとづいて、コミュニケーションを発展させます。

p.22
目標はエネルギー集中の対象:
目標を設定するだけで、次のように手に入るものがたくさんあります。
・前に進むために未完了を完了させることができ、身軽になる
・自分に責任が生じ、能動的に選ぶ側になる
・自分だけでは達成できないことがわかるとコミュニケーションが生まれる
・障害を乗り越えるために学習し、クリエイティビティが高まる
・目標を達成するプロセスそのものを体験し、次回に活かすことができる

したがって、目標がより具体的で鮮明になるまで、部下が目標のイメージを描いていくのをサポートしなくてはならない。

p.50
コミュニケーションという視点から、人を次の4つのタイプに分ける考え方があります。
1.人や物事を支配していくコントローラータイプ
・人の話を聞かない
・行動的、野心的、エネルギッシュ
・決断力がある
・頭ごなしにモノを言うと回路を閉ざす
・くどくどと長く話すと、フラストレーションを起こす
・単刀直入に話しても大丈夫
・コントロールしようとしない

2.人や物事を促進していくプロモータータイプ
・人と活気のあることをするのが好き
・変化や混乱に強く、順応性が高い
・自分では良く話すが人の話はあまり聞かない
・計画性に乏しい
・アイデアを引き出してあげると、モチベーションが上がる
・テーマを絞って話し合うと有効に機能する
・ネガティブなアプローチは避ける

3.情報を収集、分析し、戦略を立てていくアナライザータイプ
・物事を始める前にデータを集め、分析する
・粘り強く、最後までやり遂げる力がある
・変化や混乱に弱い
・失敗することを恐れる
・大量のデータをほしがることを理解する
・大きな変化を強いるとプレッシャーとなる
・感情表現が苦手なので、内面に注意を向けることが必要

4.全体を指示していくサポータータイプ
・人との協調性を大事にする
・あたたかく、穏やかな性格
・決断力が乏しい
・リスクを冒すことに弱い
・あまり自分を表現しないので、欲求を見つけてあげる
・ノーと言えないので、「ノーといってもいいんだ」と話す
・やっていることを認める

p.72
チャンク・ダウンする=
かたまりをほぐすこと。

たいていの場合、最初に生み出されてくるアイデアというのは、非常に漠然としているものです。抽象度が非常に高いので、それを行動のレベルに移していこうと思ったら、チャンク・ダウンさせていく必要があります。かたまりをどんどん小さいものにしていって、「見てわかる」「聞いてわかる」「触れてわかる」という状態にするわけです。そうすれば、それにともなって行動が起こしやすくなります。

p.114
コーチのためのチェックリスト
□自分が部下にどんなボールを投げているか、立ち止まって観察できる
□挨拶するときは、相手の名前を呼んでいる
□部下をアクノリッジすることができる
□部下の話を引き出すためにオープン・クエスチョンを使える
□部下の話をチャンク・ダウンすることができる
□部下の目標にいろいろな切り口から質問を投げかけ、目標に対する意識を深めることができる
□部下のタイプを見分けることができる
□タイプに応じたインターフェイスのとり方ができる。特に承認、要望、質問の仕方をタイプによって変えることができる
□部下にモデルとなるべき人の行動を振り返らせ、新しい行動の指針を導き出せる
□部下にストレートに要望することができる
□部下が抱える抵抗感に耳を傾けることができる
□自分自身の目標達成のために進んで同僚や上司からコーチングを受けることができる
□常に自分のコーチング・スキルを磨いている