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菊池省三・関原美和子『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』

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菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業

菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業


 菊池先生による学級崩壊寸前のクラスの再生を追った本。言葉って大事だなあ、と思います。同じことを伝えたいのでも、「どう伝えるのか」ということによってまったく変わってきます。菊池先生の、「このクラスからなくしたい言葉」を最初に児童たちから出してもらう、っていうのはいいなあ、と思いました。
 褒めたり、感謝したり、という肯定的な言葉は自己肯定感にもつながってくる。価値観と言葉もつながっているから、褒められたことがない人は、人のいいところを見つけて褒めることもない。そうだよなあ、と。
 ゲーミフィケーションでバッヂをあげたりするのも、実はこれに近いのかもな、と思ったり。もしかしたらLINEAのスタンプも?言葉で表現できない部分を、絵文字とかで簡単にさせちゃうのって、コミュニケーション促進としてはいいけれど、教育としてはいまいちかもな、と思った。
 以下、いろいろとメモ。
p.27
菊池教諭による、話す力の公式:
話す力=技術(内容+声+態度)✕相手への思いやり
#最後の相手への思いやりが掛け算なのは、ポイントだね。

p.28「
ことばの力が身についていない子は、人のよさに気づかないし、なにがよいことなのかもわからない。細部を見る観察力とそれを価値づける判断力が育っていないため、どうしてもものごとを表面的に見がちになる。「好きか嫌いか」「オモシロイかムカツクか」といった二極化した感情しか表せず、クラスの仲間に対しても「敵か味方か」という極端な人間関係に振り分けてしまう。表現する手立てがわからないのだ。
(表現は「好き」「嫌い」といった単純なものではない。二つのあいだにあるこまやかな思いを表現し、それを受け止めることができる子どもたちを育てていきたい)
ことばの力の基礎をつくる観察力と価値語(価値あることば)の習得。菊池教諭は決めた。
(「ことばシャワー」をたくさん浴びせ、豊かな表現力を身につけさせよう)」

p.118-139
「聞く力」で身につけたい6つのこと
1.相手の顔を見て話を聞ける
2.笑顔で聞こうとする
3.うなずいたり、あいづちを打ったりできる
4.相手と意見が違っても最後まで聞こうとする
5.相手に失礼がないような姿勢で聞く
6.気配りができる

「話す力」で身につけたい6つのこと
1.ちょうどよい声の大きさで話すことができる
2.相手の聞きやすい速さで話すことができる
3.短文で話すことができる
4.くわしく話すことができる
5.相手に合わせた話ができる
6.楽しい話をしようとする

「態度」で身につけたい6つのこと
1.明るい表情で会話ができる
2.気持ちのいい態度で人と接することができる
3.身振り手振りで伝えようと売る
4.握手などのスキンシップを進んでしようとする
5.気持ちのいい拍手を進んでしようとする
6.目線を合わせて会話をしようとする