eXtreme Reading エクストリームリーディング

PICSY blogで取り上げられていました、エクストリームリーディングって、すごくおもしろい。エグイ本をみんなで黙々と読む手法。詳細は以下に引用します。

その場で黙々と読み、数節ごとに議論をします。分からないことがあったらその場で互いに聞きます。
なんでこういう方式をとるかというと、

  1. こういうエグイ本は、一冊読むのに100時間以上かかるため、強制的な環境をつくらないとなかなかちゃんと読む機会がない
  2. 本一冊の中で数十箇所ある重要ポイントのうち、一箇所大事なところの理解がはずれると、100時間の読書がまったくの誤解で終わることがあるので、むなしい。読書中に相互にチェックをしてこれを防ぐ。逆に重要でないところを飛ばすことも可能になる
  3. 短い単位で、節や章の意義をまとめるので、読み流しを防ぎ、論理構造を確認できる。
  4. 場所を分担してレジュメ発表すると、結局自分で読まないことがあったり、概念を誤解したまま多くのページを読み進めることが発生して無駄が多い。
  5. レジュメ発表では見えない、他人の読書や読解の仕方が分かるのですごく勉強になる。すごい人の、思考の結果ではなくて、思考のプロセスが見えるから。

ペアプログラミングじゃなくてペアリーディングみたいなものだね。さすがに一冊の本を二人で同時にみることはしないけど、もしかしたらお母さんが子供に読み聞かせるのはペアリーディングという最高の教育法なのかもしれない)。<<




eXtreme Programmingという概念があって、これについては教育現場で使えないかな、と思っていたのですが、これを読書で行うとは。確かに、思考のプロセスや読解のプロセスを共有できるというのはすごくいいかもしれません。
大学生の頃に、こういうのやっておけばよかったかなー。村上泰亮『反古典の政治経済学』とかドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』とか、思想系にはもってこいな気がしますね。
学校の教育現場で応用できないか、ちょっと考えてみようかな、と思います。