神田昌典『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』
- 作者: 神田昌典
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/01/27
- メディア: 単行本
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「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」…ほうほう、って感じ(笑)。いや、薦められていやいや読み始めましたが、楽しかったです。特に、家庭が崩壊していくところね。自分に重ね合わせるったらない(笑)そうなんだよねー、そうなっちゃうんだよねー、って感じ。
仕事がりがりやっている人、おもしろ半分で読んでみるといいかもしれません。
以下、メモ。
p.63
ビジネスモデルを判断する時の大きなチェックポイント3つ
1.このビジネスまたは商品が成長カーブのどこに位置づけられているのか。
2.ライバル会社との比較で優位性があるかどうか。
3.ビジネスを継続するためにじゅうぶんな粗利が確保できるモデル化
(最低、5〜6割の粗利が欲しい)
p.67-p.68
「
「へぇ、集客の仕方をMBAでは教えないんですか?」
「顧客の獲得については、まったく触れていない。ハーバードビジネス・スクールでセールスの授業がどのくらいあると思う。2年間のプログラムであっても1時間だろう」
「それはなぜです?」
「そもそもMBAというのは、マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション。アドミニストレーションってわかるよね。管理のことだよ。MBAで学ぶのは経営管理のための知識であって、クリエーション、つまり創造のための知識じゃないんだよね」
「ということは、起業家にとっては役に立たない」
「役には立つよ。ただね、事業を立ち上げるには、お客がいなければはじまらないでしょう。だからMBAは、会社規模がもうちょっと大きくなって、家業ではなく企業になったところで役立つようになる」
」
p.113
導入期の会社ならどこでも共通する特徴:
・ミーティングはない。すべては社長が決める。目の前に社員が座っているから、思いついたときに指示をするだけで物事が進む。
・会社での服装はカジュアル。
・就業規則もない。結果さえ出せば、あとは自由。
p.135
企業と家庭の関係
・事業が軌道に乗ってきて自信を持ち始める頃
テレビドラマであれば夫が成功すれば妻も喜ぶ
豊かな生活ができて、家族が幸せになる
↓
・現実は違う!
「あなたの調子がよければよいほど、家庭では奥さんの調子が悪くなる。あなたが前向きに頑張れば頑張るほど、奥さんは後ろ向きになる。奥さんは、なぜ自分がこんなに物事を後ろ向きに考えるんだろう、と自分が自分で嫌になる。しかし、この心理状態は無意識に起こるから、本人にはどうしようもない。ポジティブになりたいと本人は思っているが、ネガティブになってしまう。」
p.164
「
ビートルズは、ほしいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何も無いことを知った。(ジョン・レノン)
」
p.206
クレーム電話の処理について:
相手が辛らつなクレームを言っている=会社のことを考えてくれている、と考え直す
↓
相手に感謝をして、ねぎらいの言葉をかける
「
今回お叱りのお電話いただきましたということは、それだけ熱心に〜〜に取り組まれていらっしゃるのですね。ありがとうございます。
」
↓
その後、相手の怒りをすべて聞く。
「
少し情報をいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
」
◆相手が怒りをあらわにしているときには、明らかに誤解だったり、
◆相手に非があったとしても、決して口を差し挟まない。
◆それは相手に「否定された」と思わせてしまい、かえってこじれる。
↓
相手が怒りを出し尽くしたと感じたら、それを確認する
「
それで全部ですか?orその他に、ございますか?
」
↓
言うべきキーフレーズ
「
どのようになれば満足されますでしょうか?
」
こう言えば、相手は満足できる状況を具体的にイメージし始める
p.212
チームで機能する会社を作る
ステップ1.土台作り1:母親の出番
自分は安全である、信頼されているという環境作り
↓
ステップ2.土台作り2:父親の出番
目標管理など
↓
ステップ3.チーム体制の組み立て
p.229
リッツ・カールトンのクレド
「
ラインナップリーダーと呼ばれるリーダーがその日の項目を読み上げる。そして、その項目に関連した自分の感想や最近の体験について話し、他のメンバーと共有する。他のメンバーも全員、同じように自分の意見を話しみんなと共有する。すると、単なる唱和とはまったく異なるメソッドになる。
」
p.232
クレドの項目作り
怒ったことを項目にし、それを二度と怒らなくていいように、
『○○してはならない』とう文章を作る
↓
この文章を肯定文に直してみる
↓
×『月曜に休んではならない』
○『休暇をとる場合には、チームメンバーに迷惑をかけない日にしよう』
p.310
「
第1章
成功に向かって、一歩を踏み出し始める。この時期は、仕事は辛く、家庭は円満。
第2章
成功に向かって見事、離陸。この時期は仕事は好調、家庭で歪みが出始める。歪みは家庭のいちばん弱いところ、とりわけ子どもを通じて現れ始める。
第3章
成功の最終目標への分かれ目。この時期は仕事は好調だが、人間関係で問題が勃発。家庭は、お互い期待をしないことでバランスをとる諦めムード。
第4章
仕事と家庭のバランスの回復。仕事においては人を指導する立場への脱皮。家庭においては主導権争いから相互依存への進歩。
」