日本再生 ひとりからの出発

2004年1月1日放送の、村上龍さんが3人の人と対談をするNHKスペシャル

興味深い3人の識者と話をしているので、おもしろかったところをいくつかメモ。

利根川進
□研究室のマネジメント
・自由放任の研究室から5人のノーベル賞受賞者

 自分で何をするかを考える、意見はいうが「これをしろ」とは言わない

利根川進博士が考える教育
「親が充実した人生を送っていれば子どもはそれを見て育つ」
「子どもとある程度の時間を必ず共有するようにする」

「目標に向かって努力しているとき、人間はハッピーになる」


カルロス・ゴーン
□成功者の条件
・目的を持ち、やる気のある人
・困難に直面してもあきらめない人

□企業再生のためのステップ
・問題を理解すること
→何を解決しなくてはならないのかを理解する

□郷に入っては郷に従え
・お祖父さんが13歳のときにレバノンからブラジルに移住
・将来像をもてないレバノンから、ブラジルへの意見
・未知の世界への夢と自分の力を信じての出発

□不安について
・安定した状況から次の状況へ向かうのに不安に思うのは当然
・不安は次のステップへ移るためのエネルギーを蓄えている状態
・不安を克服するためには対極的に物事を見る必要がある

「安定があると思うのは幻想 変化を前向きにとらえましょう」


■猪口邦子
□国際政治を学ぶようになった動機
・恩師が戦争未亡人であることを知って、その悲劇の元凶を解明したいと思った
・言葉は信頼関係があってこそ、強い言葉になる
→教師と子どもの間の言葉のやりとり(村上氏)
→外交をやっていても、国家間関係は今は信頼関係/人間関係がベース(猪口氏)
→これらの関係が見えてこないとうまくいかない
□平和について
・国家間の大規模戦争はなくなった?(「歴史の終わり」)
→武器による人間の悲劇はまだ続いている。これを最小化することが私の仕事(猪口氏)
・世界の絶望はいずれ日本に跳ね返ってくる
→日本の希望は世界の希望になりうる