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ハワード・ガードナー『リーダーなら、人の心を変えなさい』

リーダーなら、人の心を変えなさい。 (Harvard business school press)

リーダーなら、人の心を変えなさい。 (Harvard business school press)


ハワード・ガードナーと言えば、「マルティプル・インテリジェンス」としか浮かばなかったのだけど、こういうリーダー論も書いているのだね…。自分がリーダーとしての器で全然ないのが苦しいので、読んでみた。
以下、メモ。

p.82
心の変化の形は、最大規模の分野から最小の個人的環境まで降りていく:

(最大)
地域や国家全体を構成する多様な人々の大規模な変化
均質あるいは同質の集団における大規模な変化
芸術や科学の成果を通じて起こる変化
正式な教育環境における変化
親密な形の変化
自分の心の変化
(最小)

p.134-137
すぐれたリーダーの品質保証:知性、本能、誠実さ

知性:
語り部としての言語能力、相手を理解し動機づける対人知性、根源的な問題を投げかけるのに必要な実存知性。

本能:
本能的な直観を、言葉に置き換え、信頼できる側近に試してみて、率直な反応をみるといい。

誠実さ:
知性と本能に加え、優れたリーダーには誠実さがある。


p.140

ストーリーはドラマチックで、動機があり、記憶にとどまり、視覚に訴え、ときには適切な音楽や図形で飾られる必要があるけれど、同時に正直でなければならない。ここに誠実さが介入する。


p.145
トーマス・クーン『科学革命の構造』


p.169
子どもが周囲の言語をはじめて学ぶには、「ブートストラッピング」[独力で、背伸びしながら学ぶこと]という手段しかない。


p.174-175
表示の再叙述をつうじて心を変える:
マルティプル・インテリジェンスによる、知性の種類に対応した変化の7つのテコ:

1.ナラティブ:
トピックおよびそのトピックにまつわる人々(例えば進化論とダーウィン)についてのストーリーを語る。

2.量:
トピックに関連する事例を使う(例えばガラパゴス諸島に分布するさまざまなフィンチの謎)。

3.論理:
鍵となる要素またはユニットを特定し、その論理的連関を探究する(例えば資源が限られた状況での人間の生存競争についてのマルサスの主張が、なぜ生物の種に応用できるのか)。

4.実存:
真実、美、生命、死といった大問題を提示する。

5.美:
対象をその芸術的価値で探究する、あるいは芸術作品の形をとる対象そのものをとらえる(例えばフィンチのくちばしのさまざまな形状を観察したり、三重奏の表現要素は何かを分析したりする)。

6.実践:
有形の実例を直接実践する(例えばフィガロの三重奏を歌う、ミバエを交配させて形質が世代を経てどう変化するか観察する)。

7.協力または社会的活動:
他のメンバーとともにプロジェクトに参加する。メンバーはそれぞれ異なる貢献をする。