吉越浩一郎『革命社長』
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2005/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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早朝会議で有名なトリンプの名物社長、吉越さんの本。そうだなあ、と思うこと多い。勉強になります。
以下、メモ。
p.116
「
日本人は、何事もロジカルに考えてみる癖をつければ、もっと様々なことがうまくいくと思うんです。ロジカルシンキングはそんなに難しいことじゃない。
日本人はまず最初の反応が、感覚的なところから始まってしまう。「これは嫌いだ」という人に、「どうして嫌いなの?」と理由を聞くと、それからロジカルを考えようとする。最初にロジカルに考えてから判断すればいいのに、順番が違うんです。
たとえば「商品はこのサイズでいいか」という問題を考える時、「小さくてかわいいからいい」という言い方をしますよね。そうではなく、「片手で持ちながら簡単に操作することができるから、このサイズがいい」といった、ロジカルな面から入っていかないと、客観的な会話が成り立ちません。
」
p.101
「
うちは新入社員に対して「教育はできません」とはっきり言っています。教育はしてもらうものではなく、自分で育つものなんだと。育つ人には場を与えます。育つ力のある人に活かされる場を与えることは、会社がやらなければならないことですから。
同じように料亭で板前さんになりたい人がいて、それを習いたいけど教えてもらえない。一流の板前さんたちが腕をふるっている厨房という場は与えられている。「技は盗め」と言われるだけ。でもそれは「技は盗めるヤツにしか教えない」という意味なんです。それが日本のやり方であって、非常に正しい。
世の中で経営者となっている人、または優秀だといわれる人で「誰かにきちんと習ったことはありますか」と尋ねたら、おそらく誰一人として習ったと答える人はいませんよ。
」
p.117
「
感情で判断する習慣を直して、ロジカルに考えるようにするには訓練あるのみ。同じことを繰り返すしかない。それは本当は学校でやるべきことなんです。日本ではそういった学校教育がなされていないですね。
」
p.149
「
僕は人間のキャパシティは縦軸に能力、横軸に時間を取って「能力x時間」で測ることができると思っています。これに奥行きの「効率」を加えた三次元で考えるともっといい。これをどう使うかは本人の自由です。
」