ダン・ヴァートン『リトル★ハッカー 「ハッカー」になった子供たち』
- 作者: ダン・ヴァートン,山形浩生,守岡桜
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/12/16
- メディア: 単行本
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ティーンのハッカーたちについてのルポ。最近、ライフ・ハックとかの言葉が流行っていたりとかするのもあって、「ハッカー」に興味があったので読んだ。
学校でハッキングを覚える子って、多いのね…。本編よりも、あとがきのところにいろいろと勉強になることが多かった。
以下、(あとがきだけからの)メモ。
p.357
「
わたしのハッカーとの会話や、ティーンハッカーたちの関与した有名な事件に関する調査から明らかなのは、親たちはオンラインで子供たちが何に首を突っ込んでいるのかまったく知らないということだ。かれらはポルノのことばかり気にしていて、自分の息子や娘たちがハッキングに関与していないか調べる方法について学ぼうとしない。何と言っても、今日のティーンハッカーたちの多くは、法律ともめごとをおこす歴史を持っていない。両親は、子供が寝室でコンピュータの前に座っていれば安心だと思っている。彼らは部屋でコンピュータの作業をしていて、出かけて飲んだくれたりクスリをやっていたりしていないのだ。
」
%まあ、アメリカらしい(笑)
p.358
「
本書でインタビューしたティーンたちのほとんどは、コンピュータ科学の教師が持っている技術能力水準について、ほとんど敬意を抱いていない。多くのティーンハッカーたちは、自分たちよりコンピュータのことを知らない低水準な教師に飽き飽きしてしまう。結果として、達成感を得るために特別な課題を探し出してくる。そして、ときにそうした特別課題が出てこないと、自前でハッキングに走る。
」