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原清治・山内乾史『「使い捨てられる若者たち」は格差社会の象徴か』


教育の出口として、雇用環境とかい興味があり、しっかり勉強しようかな、と読み始めた。懸命に勉強して「使い捨てられる」っていうのはやっぱりショックで、書名の勝利、という感じもします。玄田有史本田由紀などの説を比較して検討していくパートもおもしろかったのだけど、「使い捨てられる若者」っていう状況が日本だけのことではなく、諸外国でも同じようにそうした状況があり、それに対して政府が対策をとっている、というのがおもしろかったな。イギリスの「コネクションズ・サービス」とかはより詳しく勉強したいと思う。
以下、メモ。

p.20-22
フリーターやニートはどのように解釈されたのか?
(1)玄田有史を代表とする解釈
ニートの若者たち=「ダメな若者たち」の烙印を押すことになってしまい、若者バッシングへとつながる。
(2)本田由紀を代表とする解釈
近年急増しているのは正規雇用を失った失業者や求職活動に迫られていない若者であるとしてきし、そのような状況を鑑みずに働かない若者全てを「ニート」と呼ぶのに疑問を提示。
(3)小杉礼子を代表とする解釈
前述の似者の中間に位置。「ポスト青年期」の特徴として、職業の移行を捉える。

p.23-24
フリーターが従事する低賃金労働(マック・ジョブ)(スチュワート・タノック『使い捨てられる若者たち』)
・専門的な技能や接客技術が必要であるにもかかわらず、単純化されたマニュアル仕事であるとの認識が高いため時給の上昇がほとんど認められない
労働組合がないため、不当に低い時給であってもそれにたいして抗議を行うことが難しい
・新人でも、5年働いた中堅でも、10年以上働いたベテランでも、時給や勤務時間など労働条件はほぼ同じように扱われ、いつでも入れ替え可能

このような仕事に従事している若者が、会社や社会全体から「使い捨てられている」と考えられる

p.118
イギリスのコネクションズ・サービスにみる「使い捨てられる若者たち」への対策
1.支援が必要な若者に対して、行政の側が出向いて働きかける
2.若者支援に関わる諸機関のネットワーク化
3.無業になる恐れのある若者のピックアップ
4.支援が必要な若者の意見に元いた支援