近藤勝重『書くことが思いつかない人のための文章教室』
- 作者: 近藤勝重
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/09/29
- メディア: 新書
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文章力を育てるカリキュラムは、作りたいなあと思っているので、いろいろと情報を集めて勉強したりしています。だいたい、作文ってほとんど習わないじゃないですか。「書いてみましょう」と言われ、書いたらコメントをつけられ直させられる、という国語の授業じゃ、上手になんてならないと思うのですよね(上手に教えていらっしゃる先生もいるかも知れませんけど…)
p.178で取り上げられている練習題、おもしろいと思いますね。曰く、次の文例は「思う」「考える」「感じる」を使った文章です。その三語を使わない文章に書き換えてください。
コートを着て家を出たものの、風が冷たく感じられた。今日一日の仕事はほとんど外回りである。風邪気味であることも考えると、オーバーのほうがいいと思い、家に引き返した。
おおお、こういうの楽しいじゃないか。主観と客観の違いが感じられるのじゃないかなあ。
目次
描写力をどうつけるか
→人に報告するつもりで見る
→事物との関係性の確認
観察力をどう養うか
→全体から部分、部分から細部を
→岸部一徳をどう描くか
描写と説明の違い
→説明は必要最小限度に
→説明だけですませるな
独自の視点で書くには
→納得/共感/驚き・不思議
共感を呼ぶには
→第一に場面定時
→人、物、自然との関係を描こう
書く手順とは?
箇条書きから始める
→メモを取る
アイデアはすぐ書き留める
現在・過去・未来の順に書く
→何事も現在から
文章はこう直す
「思う」「考える」「感じる」を減らそう
→「思う」と「考える」の違い
→「思う」「考える」「感じる」を使わない文章
推敲の手順
→もう一人の自分の目で
→重複表現と同じ言葉の多用
p.62
見方・視点は「納得」「共感」「驚き・不思議」の3つのファイルに分けて、新聞や雑誌、本に登場の人の話でそれらに該当するものがあれば切り抜いたり、コピーしてそれぞれのファイルに収めていく。
↓
この作業でファイルの内容が印象に残り、記憶に刻まれる。
「こういう見方があるのか」という学びにもなる。
p.29
「思う」ことと「思い出す」ことは違う
→原稿用紙に向かって何も浮かんでこない時には、「思う」よりも「思い出す」ことだ。
p.177
「思う」「考える」に「感じる」を加えた3つの言葉を使わないで文章を書いてみようという練習をしてみよう。
↓
p.178
「『私は社会と理科の教科書を本棚から取って机に置いた。しばらくして理科の教科書を戻した』。これだけでも僕が社会の勉強をしようと思ったことがわかるじゃないか」
岸本さん(注:エッセイストの岸本葉子さん)は先生の言葉を受けて、こう話しています。
「先生はまさに主観と客観の違いを教えてくれたのではないか」
次の文例は「思う」「考える」「感じる」を使った文章です。その三語を使わない文章に書き換えてください。
コートを着て家を出たものの、風が冷たく感じられた。今日一日の仕事はほとんど外回りである。風邪気味であることも考えると、オーバーのほうがいいと思い、家に引き返した。