ダニエル・ピンク『モチベーション3.0 接続する「やる気」をいかに引き出すか』

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


最後に「Twitter向けのまとめ」というのがあって、そこでモチベーション3.0とは…とちゃんと定義がされています。

アメとムチは全盛期の遺物。<モチベーション3.0>によると、21世紀の職場では、<自律性><マスタリー><目的>へとアップグレードが必要。

また、モチベーション3.0の動機づけを用いた教育実践をしているアメリカの学校も紹介されています。(p.245-248)

モチベーション3.0の動機づけにあふれている教育を実践しているアメリカの学校:

 学生が自分で管理するスタイルの学校を全米で運営している。
 生徒は基礎教科を学び、その基本を用いてコミュニティで実際に仕事をし、その他のスキルを獲得する。
 この過程はすべて、経験豊富な成人の指導者のもとで実施される。

 ゲーバー・タリーが創設した実験室といった趣のサマースクール。(TEDトークで「子どもたちにやらせるべき5つの危険なこと」で学ぼう)
 午前7時から午後5時まで、子どもたちはこの学校で、さまざまな材料を使って何かおもしろいものを作れる。実際に使えるファスナー、オートバイ、歯みがきロボット、ジェットコースターなどを創作してきた。

 生徒に驚くほどの自律性を与えている小規模な私立校@ワシントン州シアトル。
 生徒一人ひとりにパーソナルコーチの役割を果たすアドバイザーがつき、それぞれの学習目標の設定を手伝う。

 子どもは本来学びたいことをひとりでに定め、自主的に学ぶ性質を持っている。

いろいろと参考になります。
以下、メモ。

p.278
第一の動機づけ:
飢餓動因、渇動因、性的動因などの生物学的な動機づけ

第二の動機づけ:
周囲からの報酬や罰に対して反応するもう一つの動機づけ

第三の動機づけ:
内発的動機づけ

p.134-136
アトラシアンの新しい試み:

  • 通常業務と無関係でも何か解決したい問題があれば、一日中自発的に取り組んでもよい、という日を設けた。
  • 3ヶ月に一度、エンジニアたちがソフトウェアのことならどんな問題にでも取り組める「風変わりな日」を儲けている。
  • 木曜日の午後2時にイベントが始まり、多くの者が夜を徹して作業する。そして明くる日、金曜日の午後4時に冷えたビールとチョコレートケーキがふんだんに用意された全員参加のミーティングで、その成果を披露する。


Task、Time、Technique、Teamの4つについて自律性を与えることが大切。

p.245-248
モチベーション3.0の動機づけにあふれている教育を実践しているアメリカの学校:

 学生が自分で管理するスタイルの学校を全米で運営している。
 生徒は基礎教科を学び、その基本を用いてコミュニティで実際に仕事をし、その他のスキルを獲得する。
 この過程はすべて、経験豊富な成人の指導者のもとで実施される。

 ゲーバー・タリーが創設した実験室といった趣のサマースクール。(TEDトークで「子どもたちにやらせるべき5つの危険なこと」で学ぼう)
 午前7時から午後5時まで、子どもたちはこの学校で、さまざまな材料を使って何かおもしろいもを作れる。実際に使えるファスナー、オートバイ、歯みがきロボット、ジェットコースターなどを創作してきた。

 生徒に驚くほどの自律性を与えている小規模な私立校@ワシントン州シアトル。
 生徒一人ひとりにパーソナルコーチの役割を果たすアドバイザーがつき、それぞれの学習目標の設定を手伝う。

 子どもは本来学びたいことをひとりでに定め、自主的に学ぶ性質を持っている。

p.277-278
Twitter向けのまとめ
アメとムチは全盛期の遺物。<モチベーション3.0>によると、21世紀の職場では、<自律性><マスタリー><目的>へとアップグレードが必要。

◆カクテルパーティー向けのまとめ
モチベーションの話となると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられるアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。これはうまくいかないし、有害な場合も多い。アップグレードが必要なんだ。科学者たちの研究成果がその方法を示している。この新しいアプローチには3つの重要な要素がある。一つは<自律性>――自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。二番目は<マスタリー(熟達)>――自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。三番目は<目的>――自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。