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中嶋嶺雄『世界に通用する子供の育て方』

世界に通用する子供の育て方 (フォレスト2545新書)

世界に通用する子供の育て方 (フォレスト2545新書)


日本の大学も変わってきているな、と感じさせてくれる大学はいくつかありますが、そのなかでもメディアに登場することが多い国際教養大学

ただ英語ができるだけでは、本当に国際社会で通用する人間とは言えません。
豊かな教養と広い視野を持ち、クリエイティブに発信していける力。
この力がなければ、異文化を理解して、国際社会で通用する人間にはなれません。(p.7)

もうね、これがすべてだ、という感じもするのですが。中嶋嶺雄先生の実際の子育ての話も出てきて、おもしろい。やっぱり、うちの子もサマーキャンプとかで外に出したいなあ。
以下、メモ。

p.7「
ただ英語ができるだけでは、本当に国際社会で通用する人間とは言えません。
豊かな教養と広い視野を持ち、クリエイティブに発信していける力。
この力がなければ、異文化を理解して、国際社会で通用する人間にはなれません。
世界的に有名な文化人類学者のエドワード・ホール博士も、名著『文化を越えて Beyond Culture』で「事前学習による知識がないと、文化は圧倒的な壁になって立ちはだかる」と述べています。
異文化というものは、それくらい衝撃的なものなのです。

p.80-81「
私には4人の子供がいますが、みな高校生の時にアメリカに留学する機会を得て、1年間のホームステイを体験させました。
実はその時に、子供たちに約束させたひとつのルールがあります。それは、1年に一度、1月元旦にしか電話をかけさせないようにしたことでした。
メールや電話で毎日のように親と子が連絡をとりあっていては、肝心の自律性がいつまでたっても身につきません。
見知らぬ環境に一人で耐え、慣れていく時間が子供にとっては大切です。
時にはこうして子供をつき放す勇気も、親にとっては必要なのです。

ちなみにアメリカの家庭では、2歳になったら子供に部屋を与えます。
だから、アメリカの子供は2歳くらいの時には、早くも部屋の主になったような顔をしていますが、こうした環境作りは日本ではあまり見られません。
私は独立心旺盛なアメリカ人気質は、こうした家庭環境に要因があるのかもしれないと考えています。
自立心を備えた子供を育てるために、日本の家庭も、こうした環境作りを見習うべきではないでしょうか?

p.118
国際教養大学の必読書:
新渡戸稲造『武士道』
ルース・ベネディクト『菊と刀

p.122
その他にも、学生のうちに読んでほしい本:
斎藤茂吉『万葉秀歌(上・下)』
高坂正堯『文明が衰亡するとき』

p.126「
国際教養大学の必読書同様、わが家にも子供のための必読書がありました。
4人の子供には、みな中学生時代にこれを読ませました。」
シュテファン・ツヴァイク『マゼラン』
井上靖『おろしや国酔夢譚』

p.170-171「
なぜ、世界のことを知る必要があるのか?
まず、その動機付けをするために、私は1945年2月のヤルタ秘密協定の問題を学生たちに話します。
ヤルタ協定については、原文を使って教えています。
第二次世界大戦でソ連は日本と中立条約を結んでいたにもかかわらず、アメリカやイギリスと密約を結び、一方的に中立条約を破棄して旧満州に侵入しました。
(略)
一人ひとりがこうした歴史的事実をきちんと知ることが、世界に通ずる人材を育てる上でも、もっとも大切なことではないでしょうか?