タル・ベン・シャハー『ハーバードの人生を変える授業』
- 作者: タル・ベン・シャハー,成瀬まゆみ
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2010/11/18
- メディア: ハードカバー
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「人生を変える」ってことを具体的にするために、「感謝ノートを作ろう」とか自分の「ハピネス・ブースター(Happiness Booster=幸福感増幅行動)を決めよう」とか、ツールを提案してくれているのはとってもいいなあ、と思います。学校とか部活とかで使えそうなアイデア多いな。ハーバードで学生たちがどんな答えを書いているのかも気になる。一方で、小学生くらいにやらせてみたらどんなアウトプットが出るのかも気になる!宣言文作りとMPSはやってみよう。
以下、メモ。
p.10「
感謝ノートをつくる
この1週間、感謝することを毎日5つ書きとめるようにしてください。このワークで大事なことは、おざなりに行なうのではなく、しっかりと意識をもって行なうことです。そのためには、書いていることを目の前に思い浮かべたり、書きながらもう一度経験しているように感じたりしてください。
」
p.27
ハピネス・ブースター(幸福感増幅行動)
・「短時間でできる、現在にも将来にも有益な行動」
・例えば、通勤中の時間が退屈ならば、その時間に何らかの意義と楽しみのある活動をする、など。
p.34
Think: 大変だったり、つらかったりした経験を思い返してみてください。そこからあなたは何を学びましたか。どのように成長したでしょうか。
Action: 過去の経験を書きだす
テキサス大学のジェームズ・ペネベーカーは、つらかった経験を書きだすことによって、気持ちの整理がつきやすくなることを立証しました。
p.48-49「
困難に挑戦することは、「自分は失敗を恐れないし、たとえ失敗してもすぐに立ち直れる」というメッセージとなり、心に深く届きます。あきらめずに立ち向かうことは、勝ち負けや、失敗か成功かという結果よりも、自尊心にとって、長期的にいい結果をもたらすのです。
」
p.55
完璧主義者と最善主義者の違い:
完璧主義者
・失敗を拒否する
・つらい感情を拒否する
・成功を拒否する
・現実を拒否する
最善主義者
・失敗を受け入れる
・つらい感情を受け入れる
・成功を受け入れる
・現実を受け入れる
※現実を拒否していると、永久に幸せにはなれない。
p.79
「文章完成ワーク」(心理学者ナサニエル・ブランデン):
・未完成な文章の後半部分をいくつか考えるというワーク。
・批判的な考えはもたず、心に浮かんだままを書いたり言ったりしてみることが重要。
・意味を成すかどうかとか、矛盾がないかどうかなどを考える必要はない。
↓
「ノートなどに未完成文章を書きだして、1つの文について1、2分のあいだに考えだせるかぎりのさまざまな後半の文を考えてみてください。」
p.104
PRP法:
・心をかき乱すような不安な感情に対処するのに役立つ方法のひとつ。
・自分自身が人間であることを許すこと(Permission)、状況を再構築すること(Reconstruction)、より広い視野から見ること(Perspective)の3段階。
p.117
「やる気が最大となるのは、成功する可能性が五分五分の場合である」(心理学者リチャード・ハックマン)
p.134
ただ歩くことを習慣にしてください。
p.144
自分の感情を理解する
「あるものはそのもの自体であり、それ以外のものではない」
p.168
最高の教師から学ぶ
あなたがこれまでに出会った最高の教師について書いてください。
(略)
その教師は、あなたのどんないいところを引き出してくれましたか。自分の子どもやよその子どもたちと関わるときに、その教師が教えてくれたどんなことが役に立つでしょうか。
次に人生の中のさまざまな分野で、あなたが果たす教師としての役割について考えてみてください。
p.171
決断がなければ成功もない。
「リスクを冒さなければ成長はあり得ない。成功している会社はどこも、山のような失敗をしている」(ジム・パーク ジョンソン・エンド・ジョンソン元CEO)
p.187
現実的にできることを知る
あなたが大切にしたい分野について、「ちょうどいいリスト」を作ってください。実際にできることがわかれば、いままでよりずっと物事に集中できるようになります。
例:
【職場】 理想 80時間労働 → ちょうどいい 50時間労働
【友人】 理想 毎日会う → ちょうどいい 週2回会う
p.196-197「
心理学者のエイミー・ヴジェスニエフスキと仲間の研究者たちによると、人は仕事を「労働」「キャリア」「天職」の3つのうちの1つとしてとらえているといいます。
↓
p.198-199
MPS質問に答える
(1)MEANING(意義) 私にとって意義あることは何だろう?何が私に目的意識を与えてくれるだろう?
(2)PLEASURE(楽しみ) 私にとって楽しいことは何だろう?どういうことをしていると楽しいのだろう?
(3)STRENGTH(強み) 私の強みは何だろう?何が得意だろう?
↓
これらの質問に答えることによって、天職とは何かというマクロな視点で人生を捉えることができると同時に、日々の生活でどうしたいかというミクロな視点でも人生の道のりを考えることができる。
p.202
ハピネス・ブースター(人生をアゲるアイテムや予定)を毎日のスケジュールに何か1つでも組み込んでおく。
p.206
AI(アプリシアティブ・インクワイアリー):
「うまくいかないこと」に焦点をおくのではなく、「うまくいっていること」に焦点をおき、それを強化していく。「価値を認め、その価値を高めていく」。
↓
「あなたを幸せにしてくれた過去の出来事を順番に話してみる(書いてみる)」
p.218-219
宣言文をつくる:
この本を読んで、覚えておきたい重要なポイントをいくつか書きだしてみましょう。それぞれの文章には説明文をつける。
例:
・「ポジティブなこと」に焦点をおく
私はいいことを世界の中に探してつくりあげる「いいこと探しの名人」です。
・自分が人間であることを許す
万有引力の法則を受け入れるように、私は痛みでも喜びでも自分の感情を受け入れます。
5個から12個の間で、この宣言文を作ってみよう。