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細谷功『いま、すぐはじめる 地頭力』

いま、すぐはじめる地頭力

いま、すぐはじめる地頭力

地頭力の最大の敵は、この思考停止です。つまり「考えることをやめている」状態です。
「考える」という行為には、難しい点が二つあると思います。一つ目で、かつ最大のハードルが「考えはじめる」ということです(二つ目は「しつこくあきらめない」です)。
ほとんどの人は、考えることをやめてしまっています。これは、知識が増えるにつれて、それをそのまま使う習慣ができあがってしまうからです。(p.18)

もうひとつ、仮説思考をカーナビと並べて語るところがあるのですが、そこの例えがものすごく腑に落ちるもので、感心。

カーナビの動きは、仮説思考のステップそのもの(p.87):

  • カーナビはすべて、最終目的地に最適な方法で到達できることを「片時も忘れずに覚えて」いる。
  • そのときにある最善の情報を用いて、つねにその時点での最適解を算出する。
  • つねに最新情報を入手して、当初の答えをそのつど更新していく。

こういう譬え話を上手にできる人って、プレゼン上手だし建設的な対話ができますよね。尊敬するメンターや仕事相手、先輩/後輩にはこの手の人たちが多いので、見習いたいものです。
以下、メモ。

p.2
地頭力の本質:結論から・全体から・単純に考える力

p.18「
地頭力の最大の敵は、この思考停止です。つまり「考えることをやめている」状態です。
「考える」という行為には、難しい点が二つあると思います。一つ目で、かつ最大のハードルが「考えはじめる」ということです(二つ目は「しつこくあきらめない」です)。
ほとんどの人は、考えることをやめてしまっています。これは、知識が増えるにつれて、それをそのまま使う習慣ができあがってしまうからです。

p.33
「問題解決」と知的能力の関係
インターネット革命によって、「地頭力」の重要性が大きく変わった。情報を集めること(=知識をたくさん持つこと)の重要性が薄れ、情報を持って、「どれだけ考えられるか」が差別化ポイントになったため。

p.59
地頭力トレーニングを始める前の準備:
1.時間に対する感度を上げる
 →金銭感覚はあるが、「時間感覚」は?
 →「寝坊した瞬間」を思い出せ
2.知的依存心を捨てる
 →地頭力とは「自頭力」
 →「答え」はどこにもないと思え
3.自分の「思考のクセ」(思いこみ)を徹底的に認識する
 →思いこみをなくす必要はない
 →ただし、「認識すること」が重要

p.87
カーナビの動きは、仮説思考のステップそのもの:
・カーナビはすべて、最終目的地に最適な方法で到達できることを「片時も忘れずに覚えて」いる。
・そのときにある最善の情報を用いて、つねにその時点での最適解を算出する。
・つねに最新情報を入手して、当初の答えをそのつど更新していく。

p.97「
人間は無意識のうちに、時間がない状態で最善の解を導くために「最終目的地から逆算して考える」という仮説思考の精神を実践しているのです。
では、なぜこういう考えを常時行うことができないのでしょうか。これはひとえに、「時間に余裕があるから」ということにつきます。

p.113
「正確に誤るよりは、漠然と正しくありたい」(ジョン・メイナード・ケインズ

p.163「
「ズームイン」型と「ズームアウト」型の思考回路は、地図に限らず、口頭で説明するときにも、書類をつくるときにもあらわれてくるのは、非常に興味深いところです。
後述する「フェルミ推定」でも、試すことができます。たとえば、「世界中で一日に食べられるピザは何枚か?」といった問題を出すと、「ズームアウト」型の人は、昨日たまたま宅配を撮った人であればその宅配から発想しはじめて、レストランでは何枚食べられているのか、自宅で作る分は何枚か…と「外側」に発想を広げていき、残ったわからない部分を「その他」として処理します。
この考え方がなぜ問題なのかといえば、これでは永久に、「自分が見落としているが重要なこと」に気づかないからです。
この「その他」が、「ズームアウト」型や「虫食い」型思考の象徴といえるもので、「それ以上はわかりません」ということであり、ギブアップ宣言です。
なお、「外枠を押さえてから分類する」という「ズームイン」型の考え方をすれば、たとえば、全世界の人口を?頻繁に食べるグループ、?たまに食べるグループ、?食べないグループに分類して…というように考えていくはずです。