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佐藤優『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)


ロシア外交で活躍していた佐藤優氏の著作。なんとなく、おどろおどろしい人というイメージがあった*1けど、ことはそう簡単じゃなさそうだなあ。

ロシア人はみなタフネゴシエーターで、なかなか約束をしない。しかし、一旦、約束すれば、それを守る。また、「友だち」ということばは何より思い。政治体制の厳しい国では、「友情」が生き抜く上で重要な鍵を握っているのである。このことはイスラエルをはじめとして世界中で活躍するユダヤ人についても言えることだった。私が沈むことによって、ロシア人とユダヤ人の日本人に対する信頼が維持されるならば、それで本望だと私は思った。(p.114)

外交官にはこれくらいな人がなった方がいいよなー、と思っちゃうね。国益MAXで考える人がいて、それに責任を取る政治家がいて、ってある種憧れる感じもある。

p.56「
親米の中身については、日本はアメリカと価値観を共有するので常に共に進むべきであるという「イデオロギー的な親米主義」と、アングロサクソン(英米)は戦争に強いので、強いものとは喧嘩してはならないという「現実主義」では、「親米」という結論は同じだとしても、その論理構成は大きく異なる。ここで強調しておきたいのは、外交の世界において、論理構成は、その結論と同じくらい重要性をもつということだ。

p.114「
ロシア人はみなタフネゴシエーターで、なかなか約束をしない。しかし、一旦、約束すれば、それを守る。また、「友だち」ということばは何より思い。政治体制の厳しい国では、「友情」が生き抜く上で重要な鍵を握っているのである。このことはイスラエルをはじめとして世界中で活躍するユダヤ人についても言えることだった。私が沈むことによって、ロシア人とユダヤ人の日本人に対する信頼が維持されるならば、それで本望だと私は思った。

*1:ほんと、「ラスプーチン」のイメージそのままですよ!