小宮一慶『「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本』


財務諸表を見る機会が多くなってきている。でも、「どこを見ればいいの?」的な方法論が自分の中にないもんで、「まず見る場所」を決めるために読みました。勉強になった。何よりも、「短期的な負債の返済能力」を見る、ということ。つまり、手元流動性、か。手元流動性の数値を、常にキャッシュフロー表と合わせて計算できるようにしておけばいいかも知れないなあ。勉強になりました。
以下、メモ。

p.12-15
「1秒」だけ財務諸表を見るなら…
→短期的な負債の返済能力を見る

流動比率=(流動資産/流動負債)が100%を超えているか

手元流動性=(現預金+すぐに資金化できるもの)/月商

p.22「
大企業で1ヶ月分、中小企業だと1.5ヶ月分くらいの手元流動性が常にないと心もとない」

p.56
売上高=会社と社会との接点の大きさを表す

p.65
財務会計〜開示のための会計=費用
税務会計〜税金の計算=損金

p.93
3つのキャッシュフロー計算書
営業キャッシュフロー:通常の営業活動→「稼ぐ」必要
投資キャッシュフロー:投資への支出、回収、未来投資
財務キャッシュフロー:資金の過不足の調整、株主還元

p.165「
私がアメリカに留学していた20年位前には、ニューヨークの店頭に並んでいる日本製カメラの価格は日本よりかなり安かった記憶がありますが、これも輸出カメラには固定費を負担させていなかったのではないかと思っています。

p.201-202
「売上高 - 費用=利益」ではなく、「売上高-利益=費用」
まず、「出すべき利益」を決める
※出さなければならない利益がある