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ティナ・シーリグ『20歳の時に知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』

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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義


ブダペストに向かう飛行機の中で読了。タイトルの「20歳の時に知っておきたかったこと」とかよりも、ティナ・シーリグさんによるさまざまな創造性を高めるワークショップのアイデアの方がおもしろくて、一気に読んでしまったもの。帰国してきて改めて読んでもおもしろい。

「不可能に思えること」に挑戦するうえで、いちばん邪魔になるのは、周りから「できるわけがない」と端から決めてかかられることです。大きな問題に取り組むのは、たしかに大変です。ここでも、いくつかルールを破ることが役に立ちます。(p.50)

その通り。「できるわけがない」と決めてかかるな、でも何でも努力せずにできるわけじゃない、ということは、学校でしっかり伝えるべきことだと思っているので、そのための手法がいくつも書かれていて刺激を受けた。親として読んでもとても勉強になる本だなぁ。
あと、「失敗のレジュメ」を書くことを薦めています。これは、私生活や仕事上、あるいは学校で犯した主な失敗をまとめてレジュメにする、というもの。失敗それぞれについて、その経験から何を学んだかも書いてもらうのだそうです。これ、おもしろそうだ、僕には必要だなぁ。Evernoteで失敗のレジュメを書いておいて、iPhoneとかで読み返してみたりするといいかも。同様に、励まされるメールもEvernoteにアップしておこうかな。いつでも読めるiPhone上に反省と励ましの言葉を貯めておくのはいい方法だな。

p.17
「問題が大きければ大きいほど、チャンスも大きい。大して問題でないものを解決しても、誰もカネを払ってはくれない」(ビノッド・コースラ サン・マイクロシステムズ共同創業者)


p.19
STVP(スタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム)で目指す人材:
T字型の人材=少なくとも1つの専門分野で深い知識をもつと同時に、イノベーションと起業家精神に関する幅広い知識をもっていて、異分野の人たちとも積極的に連携して、アイデアを実現できる人たち。


p.29-30
実行バンド:

  1. 自分が実行することを決めて、バンドを手首につける。
  2. 決めたことを実行できたら、バンドを外す。
  3. 実行できたら、「実行バンド」のウェブサイトに記録する。ゴムバンドには1個ずつ番号が印字されているので、ひとつのゴムバンドが、どんな行動を起こしたかを知ることができる。
  4. バンドを次の挑戦者に渡す。


p.50

「不可能に思えること」に挑戦するうえで、いちばん邪魔になるのは、周りから「できるわけがない」と端から決めてかかられることです。大きな問題に取り組むのは、たしかに大変です。ここでも、いくつかルールを破ることが役に立ちます。


ルール破りの演習:

  • グループごとに、自分たちに関係のある課題を挙げてもらう。
  • グループを少人数のチームに分け、最初に設定した課題の解決策として、最高の案と最悪の案を考えてもらう。
  • 最高の案と最低の案を集め、最高の案をシュレッダーで廃棄。
  • 各チームに、最悪の案を配り直す(誰かが考えた最悪の案を手にする)
  • 「最悪の案を最高の案にしてください」と伝える。→そう悪いもんじゃないじゃないか!


p.64
すべきことを1000習うよりも、してはいけないことを3つ教えられる方がいい。
→エンデバーの事業は、FC方式だがしてはならないことを3つだけ指示し、あとはすべて事業主に任せている。


p.86

リーダーになろうと思ったら、リーダーとしての役割を引き受けることです。ただ自分に許可を与えればいいのです。組織のなかに穴がないか探す。自分が欲しいものを求める。自分のスキルと経験を活かせる方法を見つける。いち早く動こうとする。過去の実績を乗り越える。チャンスはつねにあり、見つけられるのを待っています。誰かに声をかけられるのを待ちながら、慎重に様子を見るのではなく、チャンスはつかみに行くのです。がむしゃらに働かなければならないし、エネルギーも使います。意欲も必要です。でも、これこそがリーダーをリーダーたらしめている資質であり、指示待ちの一般人とは違っているところなのです。


p.88

わたしは学生に「失敗のレジュメ」を書くことを義務づけています。私生活や仕事上、あるいは学校で犯した主な失敗をまとめてレジュメにするのです。それぞれについて、その経験から何を学んだかも書いてもらいます。学生は成功したことばかり書くのに慣れているので、この課題を出すと呆気にとられます。でも、レジュメを書き終えると気づきます。失敗というレンズを通して自分の経験を見ることによって、自分が犯してきた過ちを受け入れられるようになるのだと。その証拠に、むかしの教え子たちの多くは、何年経っても、通常の成功のレジュメと並行して、失敗のレジュメを更新し続けています。

#これ、Evernoteでつけようかな。


p.152-153
創造性に関する授業=アイデアを思いもよらないものと結びつけることで発想力を鍛える。
以下の空欄に当てはまる文章をなるべく多く書いてもらう。
「アイデアは、○○○○○に似ている。
 なぜなら、○○○○○だからである。
 したがって、○○○○○である。」


p.183

アメリカ海兵隊をはじめ軍隊では、一般原則として「3つのルール」を活用しています。長年、試行錯誤を繰り返した末に、大多数の人間が遂行できるのは一度に3つまでであることを発見しました。その結果、軍事システム全体がこの点を反映するよう設計されているのです。中隊長は3人の小隊長を束ね、小隊長は3人の分隊長を束ね、分隊長は3人の班長を束ねます。陸軍では「4つのルール」を試しましたが、効率は目に見えて落ちたそうです。
3つの優先課題だけに専念すると、欲求不満が溜まるかもしれません。けれども、「ORの抑圧」(あれかこれかの選択を迫られる事態)は避けられます。


p.188
「光り輝くチャンスを逃すな」(ティナ・シーリグ)

p.203

光り輝く方法は一様ではありません。ですが、すべては限界をとっ払い、持てる力を遺憾なく発揮しようとするところから始まります。及第点に満足せず、自分の行動とその結果の責任は、最終的に自分にあることを自覚することです。人生にリハーサルはありません。ベストを尽くすチャンスは一度しかないのです。