板橋悟『ビジネスモデルを見える化する ピクト図解』

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解


図解力についてのコースを設計しようと思い、ミーティングしているときにお名前が出たので本を読んでみた。ビジネスモデルのことをきちんと考えるスキルを身につけたいな、と思っていたのでちょうどいい。複雑なルールだと守るのが難しいけども、3種類のエレメント、2種類のコネクタ、2種類のオプションの3つだけでビジネスモデルを描くっていうのは非常におもしろいし役立ちそう。簡単なモデルでまずは型をできるようにする、というのは基本的な学びのスタイル。まず、自分のプロジェクトのピクト図解を作ってみようと思います。
以下、メモ。

p.42
ピクト図の基本ルール
・3種類のエレメント
→「ヒト」「モノ」「カネ」
・2種類のコネクタ
→関係性(販売と支払い)
・2種類のオプション
→タイムライン(時間の経過)とまとめ(モノ・カネの流れの統合)

p.133
オズボーンのチェック・リスト
1.転用したらどうか
→現在のままで新しい使い道はないか
→少し変えてほかの使い道はないか
2.応用したらどうか
→これに似たものはないか
→ほかにマネはできないか
3.変更したらどうか
→形態を変えたらどうか
→意味を変えたらどうか
4.拡大したらどうか
→何か加えたらどうか
→もっと頻度を多くしたらどうか
5.縮小したらどうか
→分割したらどうか
→中止したらどうか
6.代用したらどうか
→ほかの材料にしたらどうか
→ほかの人にしたらどうか
7.置換したらどうか
→ほかの順序にしたらどうか
→原因と結果を入れ替えたらどうか
8.逆転したらどうか
→役割を逆にしたらどうか
→上下左右を変えたらどうか
9.結合したらどうか
→形を結合したらどうか
→アイデアを結合したらどうか
(出所)加藤昌治『考具』p.151


p.134
ピクト図解チェックリスト
1.足したらどうか
→複数のビジネスモデルを足したらどうなる?
2.分けたらどうか
→1つのビジネスモデルを分割したらどうなる?
3.逆転させたらどうか
→ピクト図の中の矢印の向きを逆転させたらどうなる?
4.流用したらどうか
→別のプレーヤーに流用したらどうなる?
5.長さ(時間)を変えたらどうか
→課金時間の長さを変えたらどうなる?


p.190
「商品が売れない」場合の原因には2つの可能性

  1. 商品に強みがない場合
  2. 商品に強みがあってもそれを売るしくみ=ビジネスモデルに問題がある場合


p.192

ビジネスできちんと収益をあげるには、「商品をつくること」と「事業をつくること」、そして「もっと儲かる事業をつくること」はまったく別物だということを、まずは理解しなければなりません。儲からないとすれば、どこでつまずいているのか。問題の所在を明らかにして何をすべきかを検討するには、この3つの切り分けができなくてはならないからです。そして、切り分けたうえで「もっと儲かる事業」をつくるには、何よりもまず現状のビジネスモデルを理解し、なぜ儲からないのか、どうすれば儲かるビジネスモデルにすることができるのかを考えることが必要です。


p.210-211
思いついたアイデアのうち、どれを実行するか/しないかの判断軸は3つ:
1.OBゾーンに入っていないかを考える
現状の事業領域にはこだわらない、ただ「やってはいけないこと」だけを決めておくことで選択肢が広くなる。
2.目標数字に照らして考える
ゴールを設定して、そこにたどり着くための方法は自由にする。(かける時間やインカムラインの数などを変える必要がある)
3.実現可能性を考える
本当に自社で実現できるのか?