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河合隼雄 谷川俊太郎『こころに届く授業 教える楽しみ 教わる喜び』

こころに届く授業―教える楽しみ 教わる喜び

こころに届く授業―教える楽しみ 教わる喜び


河合さんは、「3で割り切れる数」を15人の生徒に教えた。好きな数を訊いたり、「どう思う?」と仮説を訊いていくのがおもしろい。「誤答には可能性がいっぱい おもしろい考え方だと自分をほめていい」というのはとてもいいな。
谷川さんは、50音をそれぞれ感情を込めて読んでみる、とか五七五のリズムで50音を並べて読んでみるとかがおもしろかった。いろいろあるものだな。あと、擬音語とか擬態語も、小さい子にやらせるとおもしろそうだな。カリキュラム化できそう。
以下、メモ。

p.93-94
河合「
そういえば、おもしろい話があります。小学校の先生が子どもたちに紙を配って、自分のいいところを十書きなさいといった。「一、親切です」とか「二、私はなかなか勤勉です」とか書くんです。十個書ける子は非常に少なかったそうです。二つ三つで止まってしまう。
それで僕は、そんなことはないと思って自分でやってみたんです。「一、だじゃれがうまい」とかね。そうしたら、五番目ぐらいになったら、「もっとしっかりやらねばならない」とか、いいところじゃなくなってる(笑い)。日本人って反省するのがえらい好きなんです。


家に帰って、親に聞いても一緒に考えてくれる親は少ない

「お母さんも一緒に考えてあげるから。あんた、こんないいところがあるやないの」というふうに親子で十個探した家庭は少なかったそうです。


p.96
谷川「
アメリカ人の友達なんかを見ていると、向こうの親は叱ったあとにすごいフォローをしますね。すごく厳しく叱るんだけど、そのあとに抱きしめているんです。それが、子どもにとっては多分、必要なんじゃないかなという気がします。ここでも「体ぐるみ」ということが関係していますよね。


p.107-108
哲学者・鶴見俊輔が中学生たちとした話:
親問題と子問題・・・親問題は「いかに生きるべきか」みたいな問題。学校では全然教えられていない。子問題は、親問題から派生する問題。