遠藤功『見える化 強い企業をつくる「見える」仕組み』

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み


「見える化」について考える。進捗状況がすぐにわかるように示すのに、どうすればいいのかな、と思って。わざわざブラウザをあけなきゃだめ、とかその1ステップがある時点で、もう難しいよね…。必ずする行動に結びつければいいんだよな。タイムレコーダーの横にデジタルサイネージとか?(笑)この本の中にも書かれているけど、「見る」ではなく「見える」にしないとだめ、ということですよね。非常に勉強になりました。
以下、メモ。

p.24-25
「見る」ではなく「見える」:
・一番多い勘違いは、さまざまな情報をオープンにさえすれば、「見える化」は達成されると思っていることだ
・情報を共有するときには、相手が「見よう」という意思を持っていることが前提になっている
・「見える化」の基本は、相手の意思にかかわらず、さまざまな事実や問題が「目に飛び込んでくる」状態を作り出すこと
・「人間は問題が目に飛び込んでくれば行動を起こす」という動物的本能に訴えかけるのが「見える化」のポイント

p.48-49
「見える化」の4つのバリエーション:

1.見える化:
企業活動に必要な情報や事実、数値を「見える」ようにすること。見る側の意向にかかわらず、「目に飛び込んでくる」状態を作るのが基本。

2.視える化:
事実や数値の把握だけでなく、さらに掘り下げてより深く見ようとする。

3.診える化:
具体的な問題を特定するために、さらに細部を見る。

4.観える化:
全体を俯瞰して把握する。


p.62-73
見える化のカテゴリーと対象項目:

問題の見える化
 異常の見える化
 ギャップの見える化
 シグナルの見える化
 真因の見える化
 効果の見える化
状況の見える化
 基準の見える化
 ステータスの見える化
顧客の見える化
 顧客の声の見える化
 顧客にとっての見える化
知恵の見える化
 ヒントの見える化
 経験の見える化
経営の見える化


p.93
チャートやグラフを現場に貼るだけでは現場の競争力は高まらない。
「数字で話をする」
「目標とのギャップを常に認識する」
「大目標と小目標の関係を常に把握する」
 →こうしたことができる人を育てなければならない