マーカス・バッキンガム『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと


リーダーとマネジャーは違うんだ、というのが骨子。マネジャーは、他の人間がほんのわずかでも成長することを喜べる才能=教育本能(coaching instinct)がある。リーダーは、よりより未来に向けて人々を一致団結させる。つくづく、僕はリーダーではないなぁ、と苦笑。マネジャーに必要とされる教育本能も、すごく偏った物しか持ててないなぁ。ちぃ。
と、悔しがりつつ、以下、メモ。

p.54
優秀なマネジャーには、ほかの人間がほんのわずかでも成長することを喜べる才能がある。=教育本能(coaching instinct)


p.71
リーダーシップの定義は何か:
すぐれたリーダーは、よりより未来に向けて人々を一致団結させる。


p.74

優れたマネジャーの核となる才能が、ほかの人を成功させるために教育したいという本能であるとすれば、すぐれたリーダーシップを支える才能は、楽観主義と自我である。


p.82
マネジャーの出発点は部下ひとりだ。マネジャーは部下の才能、スキル、知識、経験、目標といった要素を観察し、それをもちいて彼らがそれぞれ成功できる将来計画を立てる。マネジャーは、部下一人ひとりの成功に専念する。
リーダーはちがったものの見方をする。リーダーの出発点は、自分が描く未来のイメージだ。よりよい未来こそ、リーダーが語り、考え、反芻し、計画し、練りあげるものだ。このイメージが頭のなかではっきりしたかたちをとって初めて、リーダーはまわりの人々を説得すること−私が思い描く未来で、あなたも成功できる−に関心を向ける。しかし、そういった活動のすべてを通じて、リーダーが専念するのは未来である。


p.86
マネジャーは、最初に注意深く最適の人物を選ぶことに時間をかけるべきだ。


p.93
マネジメントの4つのスキル:

  1. よい人選をする
  2. 期待する内容を明確に示す
  3. よい仕事を認めて褒める
  4. 気づかいを示す


p.113
ある人材を有効に活用するために、その人について知っておくべき3つの手がかり

  1. 強み
  2. 引き金(トリガー)
  3. 学習スタイル


p.136-139
上記の3つを見極めるために役立つ質問
強みについて
1.ここ3ヶ月で、仕事がいちばん楽しかったのはいつか?
弱みについて
2.ここ3ヶ月で、仕事がいちばんきつかったのはいつか?
引き金について
3.いままででいちばんうまくいったマネジャーとの関係は?
4.いままでに褒められたり認められたりしたなかでいちばん心に残っているのは?
独自の学習スタイルについて
5.これまでの仕事で、いちばん何かを学んでいると思ったのはいつか?


p.212
リーダーは、繰り返しが多すぎるのではないかという心配はしなくていい。あなたが自分の声にあきあきしはじめるころやっと、あなたの言葉が混乱を貫いて私たちの心に届く。


p.261
人がいちばんやる気を起こし、やりがいを感じるのは、欠点を修正しようとするときではない。