ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則


「GOODはGREATの敵である」というのを、ずっと前に何かのメルマガか何かで読んだのだけど、その出典はこの本だったみたい。自社が世界一になれる部分はどこか、そしてそれを支える経済的原動力になるのは何か、そして情熱をもって取り組めるのは何か、この3つをすっと戦略の基礎として策定できた企業がGREATになれる、ということ。GREATになる企業が全部スローガンを持っていたかというとそんなことはない。大事なのはそういう部分ではなく…というお話。
いろいろな企業の業績を調査し、同じサイズで業界の企業を、GREATになった企業となれなかった企業で比較していく、というそのアカデミックな方法論がいいな、と思った。こういう姿勢が大事だよなぁ、と。
以下、メモ。

p.2

GOODはGREATの敵である。
偉大だといえるまでになるものがめったにないのは、そのためでもある。
偉大な学校がないのは何よりも、良い学校が多いからだ。偉大な政府がないのは何よりも、無難な政府があるからだ。偉大な人生を送る人がめったにいないのはかなりの部分、平凡な人生に満足すれば気楽だからだ。偉大な企業がめったにないのはまさに、ほとんどの企業がそこそこ良い企業になるからだ。


p.152
偉大な実績に飛躍するためには、戦略の策定の基礎として3つの主要な側面を理解する必要がある。

  1. 自社が世界一になれる部分はどこか(同様に重要な点として、世界一になれない部分はどこか)
  2. 経済的原動力になるのは何か。キャッシュフローと利益を継続的に大量に生み出すもっとも効率的な方法を見抜く必要がある。
  3. 情熱をもって取り組めるのは何か。情熱を掻き立てられる事業に焦点を絞っている。どうすれば熱意を刺激できるのか、ではない。


p.312
ビジョナリー・カンパニーの4つの基本的な概念:

  1. 時を告げるのではなく、時計をつくる
  2. ANDの才能
  3. 基本理念
  4. 基本理念を維持し、進歩を促す