ジム・ロジャーズ『人生と投資で成功するために娘に贈る12の言葉』

人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉

人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉


世界的に有名な、世界を旅してまわる投資家ジム・ロジャーズが60歳になって授かった娘に対して送った言葉。シンプルな下の項目。

  1. 他者に流されてはいけない
  2. 大好きなことに情熱のすべてを注ぎなさい
  3. 常識はそれほど常識ではない
  4. 世界を自分で見ておいで
  5. 哲学を、つまり「考える」ということを学びなさい
  6. 中国の時代 中国語を身につけてほしい
  7. 歴史を勉強しなさい
  8. 汝自らを知ること
  9. 変化をとらえ、そして受け入れなさい
  10. 未来を見つめなさい
  11. 大衆に逆らいなさい
  12. 幸運の女神は努力を続けた者に微笑む

「私に従わなくてもいい ただモラルだけは守ってほしい」と銘打って書かれている以下の部分は、いいなぁ、と思ったこと。こうしたことを子どもにきちんと伝えてあげたいと思う。

愛する娘よ、これから生きていく間に、私は何度も君に意見をすることだろう。「そんなことをしてはいけない」などと、君の考えを否定するときもあるに違いない。でも、君は父だからといって私の言うことを鵜呑みにする必要はない。私は君を一人の独立した人間として扱っているから、他の誰かに幼すぎると思われても、自分の頭で考えて正しいと判断したことなら、思ったとおりにすればいい。
でも、君が正しいと思うことをするときは、それが絶対に間違っていないと思えるほど徹底的に調べてからでないといけない。成功できない人は、常にわけもわからずに何かをしている。そうやっているうちに時間とお金を失っていくものなんだ。(p.19)


以下、メモ。

  1. 他者に流されてはいけない
  2. 大好きなことに情熱のすべてを注ぎなさい
  3. 常識はそれほど常識ではない
  4. 世界を自分で見ておいで
  5. 哲学を、つまり「考える」ということを学びなさい
  6. 中国の時代 中国語を身につけてほしい
  7. 歴史を勉強しなさい
  8. 汝自らを知ること
  9. 変化をとらえ、そして受け入れなさい
  10. 未来を見つめなさい
  11. 大衆に逆らいなさい
  12. 幸運の女神は努力を続けた者に微笑む


p.1

愛する娘よ--
人生と投資で成功するために、
君に伝えておきたいことがある。

君が大きくなったとき、私の言葉を思い出してほしい。君の父は、お金を稼ぐために、労力を惜しまず、多くのことを学んできた結果、幸運にも37歳という年齢で引退することができた投資家だ。その経験の中で得られたものを君に伝えておきたい。


p.13
私に従わなくてもいい
ただモラルだけは守ってほしい


愛する娘よ、これから生きていく間に、私は何度も君に意見をすることだろう。「そんなことをしてはいけない」などと、君の考えを否定するときもあるに違いない。でも、君は父だからといって私の言うことを鵜呑みにする必要はない。私は君を一人の独立した人間として扱っているから、他の誰かに幼すぎると思われても、自分の頭で考えて正しいと判断したことなら、思ったとおりにすればいい。
でも、君が正しいと思うことをするときは、それが絶対に間違っていないと思えるほど徹底的に調べてからでないといけない。成功できない人は、常にわけもわからずに何かをしている。そうやっているうちに時間とお金を失っていくものなんだ。


p.25

年頃になると男の子と付き合うことになるだろう。私は男の子については君にいつまでも意見し続けることになるだろう。覚えておくべき基本的なルールは、君が彼らを必要とする以上に彼らは君を必要とするということだ。彼らは死に物狂いで君を追い求めて数限りない話をするだろうが、彼らの話は無視しなさい。そして、バカげた約束、誉め言葉、おだてが聞こえても、自分自身と自分の良識に忠実であっさり続けなさい。


p.51
世界市民になっておくれ


娘よ、世界を冒険してきてごらん。その目で見て、匂いを嗅いで、味わって、聴いてみるのだ。自由な精神でいれば、いろんなことを感じることができる。でも、これだけは知っておいてほしい。世界を自分の足で歩み、人々と触れ合うと、きっと、「なんと世界は素晴らしいことか、なんと私たちは似通っていることか」と感じるに違いない。誰もが人生において望んでいることは同じだ。世界中の人々がそのことに気づけば、世界はいろんな形の成功で満ちあふれ、すべての人々が手に入れられるような、いっそう平和で住みやすいところとなるだろう。


p.77
歴史はどれが本当なのか


さて、歴史とひと口に言っても、いろいろな歴史がある。経済史、政治史、それに欧米から見た歴史やアジア、アフリカ、南アメリカから見た歴史だ。この中で、どの歴史が一番重要ということはない。頭の中に、世界の三次元パズルがあって、異なる歴史はそのパズルのピースで、それらを組み立てると、世界と呼ばれる、より大きな現実が組み立てられることになるんだ。だから、どんな歴史でも知っておくこと。できる限り、いろんな国の歴史を知っておくのがいい。しかし、この三次元パズルを組み立てる前に、まずはピース、つまりは情報を集めないといけない。しっかりと歴史を勉強することだ。