渡辺卓『ホップ!!ステップ!!サマーキャンプ アメリカ・サマーキャンプで子供を大きく伸ばす方法』


サマーキャンプは、仕事で企画をしたりする部分もあるのですが、本場アメリカのサマーキャンプについてしっかり勉強しておこうと思って、紹介本を読みました。おもしろかった。大学生の頃に参加したサマーキャンプには、アメリカのこのサマーキャンプのノウハウがけっこう活かされていたのだということに気づいた。
以下、メモ。

p.31

一般的にキャンプのプログラムとしては、昼間は、子供の希望でスポーツやアートプログラムを選択し、夕食後は、全体で行う行事やイベント的な出し物で、子供たちが楽しめるものが用意されています。夜になり家が恋しくなるような暇を与えないように、プログラムされています。


p.34
海外のサマーキャンプに子供を参加させるのに適切な時期は?
その1:小学校中学年
・親の影響力から逃れて友達との結束を固めていく時期
・心から楽しんで遊べる年齢の時に参加できるのがいい
・永井宿泊に耐えられる体力があるかを確認(5泊程度がひとりでできればいい。5泊以上ともなると、取り繕えない期間だから)

その2:小学校高学年
・社会に対する関心が高まる時期。良い刺激や指導がいい影響を与える
・まだ「英語が話せなくても当たり前」という時期
・思春期前、安定期の小学校高学年は、精神的にも体力的にも心配なく送り出せるベストの時期

その3:中学生
・友達との結びつきを強く求める。サマーキャンプでは、日常の人間関係を切り離せる。
・多感な時期に世界中の友達と生活を共にする体験が大きな財産になる


p.43
親子面談でのチェックポイントは、
・2週間のサマーキャンプを楽しむだけの体力があるかどうか
・日常生活の中で、身の回りのことを自分でしているかどうか。


p.50

話しかけられたときに、片言の単語を口にできるかどうかが1つのポイントです。
恥ずかしがらず返事ができると、人間関係がスタートします。ところが相手も勇気を出して話しかけてきたのに、反応がないと一気に興味を失ってしまいます。我々日本人は、言葉がしゃべれなければ気持ちは通じないと思いこんでいるためか、このような時の反応が下手です。
しかし、子供の中には驚くほど素直に自分の感情を出し、自然体で接することができる子がいます。毎年、小学2〜4年生ぐらいの子供の中にいるような気がします。そして友達ができると、英語もおぼつかないのによく一緒にいるな、と思うほど行動を共にします。


p.70
スケジュール
3月:サマーキャンプ説明会実施
キャンプのビデオ紹介、アクティビティーを紹介し、キャンプのイメージを持ってもらう。
5月:第1回ミーティング。名前覚えゲームや英語の早口言葉などでアイスブレイク。持ち物リストなど渡す
次回ミーティングまでに、Tシャツデザインを考えてもらう
6月:第2回ミーティング。Tシャツのデザインを決める。英文の手紙を書き、自己紹介の練習。
7月:第3回ミーティング。Tシャツ作り。特技紹介。
7月:親子ミーティング。


p.96

(サマーキャンプの)最後の週になるとキャンプのそこかしこに公演のポスターが貼られるようになり、キャンプは公演に向けて慌ただしくなっていきます。
(略)
キャンプ最後の金曜、土曜はフェスティバルウィークエンドと呼ばれ、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんまでもが公演を観に来ます。ダイニングルームでは家族で食事する姿がたくさん見られます。
最終日、朝から5つの舞台では、ミュージカル、クラシックコンサート、ダンス公演、クラシックバレエなどの公演が目白押しです。