原尻淳一『PLANNING HACKS!』

PLANNING HACKS!

PLANNING HACKS!


内容のコアは、「優れた企画はプランニング・システムと二段階抽出法を踏まえれば誰でもつくれる」ということ。プランニング・システム、自前のもの作ろう。以下、気になったところをメモ。

p.2

優れたアウトプットは綿密な準備とシステムから生まれる


p.62-64
アイデアの二段階抽出法
第1段階:Feel!
とにかく、気になる情熱をすべて吐き出し、発想の下地を作る
第2段階:Think!
情熱同士を結びつけて、アイデアを考える

アイデア発想とは、いきなり「無」から「有」になるのではなく、今ある気になるヒントのような情報をまず出して、その情報から掛け合わせる感覚。
ツールとして、黒と赤の水性ボールペンを使い、第1段階では黒のボールペンで思いついた情報をガンガン書いていき、第2段階で赤のボールペンで情報間をつないで新しいアイデアを導いていく。


p.70
会議に必要な2段階ステップ
第1段階:議論のたたき台となる情報(事前宿題もしておく)
第2段階:協働編集作業

p.71
会議を面白く充実させるためのポイントは2つ。
1.二段階抽出の原則に基づいて設計、進行を行うこと
2.会議の場に協働作業を埋め込むこと


p.77
仮説出しハック
これまで行ってきた調査結果のリサイクル

1.過去の調査結果から「これは重要だ」と思うファクト(事実)を抜き出す
2.そのファクトをグルーピングして、音楽に関する心理の分野を分ける
3.そのグループ情報から、顧客心理を引っ張り出すための「構文」を作る。簡単なのは「Reason, Why構文」。「顧客は心の底では○○と思っている。なぜなら、△△だから」という構文を作り、そこを穴埋めしていく形で、ガンガン顧客心理の仮説を出していく。
4.その仮説のなかから議論を行い、参加メンバーが納得のいくものをピックアップしていく。


p.106
キラー・インフォメーションを自覚する:
「エレベーター・トーク」を意識する。エレベーターの中で30秒で説明できるシチュエーションをイメージして結論を導く。

p.110
1シート・1オブジェクティブの原則:
企画書は紙芝居でなければならず、トップラインを読むだけで、ストーリーがわかるようにしておく。


p.135
部下に与える仕事は2種類用意する:
・マスターにしごかれながらやる仕事
・全部任せる仕事

2つの仕事を用意する利点は
1.自分がプランニングの主人公であるという自覚を持ち、仕事の醍醐味を実感できる
2.マスターにしごかれた業務を応用できる。


p.148
リーダーは楽しくって狂っているのがちょうどいい

p.150
一つだけ、キーパーソン、つまりリーダーの資格をあげると、その人物は他の参加者たちよりも5倍も10倍も対象に“トチ狂って”、自分が面白くなっていなければなりません。キーパーソンは、自分が面白くなくて、どうして会員をひっぱっていけるでしょうか。
鶴見良行『東南アジアを知る 私の方法』