高井伸夫『スピード判断力をつける 3分間社長塾』

3分間社長塾

3分間社長塾


スピード判断力。自分に足りていないもの。自分自身としての価値観と判断基準がないからだ。じゃ、どうすりゃいいのさ?と思って読んだ。王道なんかないのか。考えて、考えて、考えるしかないのかな。
以下、メモ。

p.2

判断力もあるだけではダメで、「スピード判断力」でなければ価値がないのである。
ではデキない社長は、なぜ判断が遅いのか、間違ってしまうのか、そして行動も遅いのか。その原因は次の3つである。
一つは、自分の価値観・判断基準が定まらない。
一つは、視野が狭い。
一つは、自分にとらわれすぎる。
したがって、スピード判断力をつけるには、この3つの原因を潰していけばいいのだ。


p.121

私は経営者から幹部採用について相談を受けると、
「本人の同意を得て、人脈図を書かせなさい」
と答えている。多くの外資系企業では、マネージャークラスを採用する際、自分を中心にした人脈図を書かせて提出させている。外資系企業がわざわざ人脈図を書かせるのは、採用条件として人脈をとくに重視しているからだ。


チェックすべきは2つのポイント
・人脈の広さ(最低3つの業界や分野)
・人脈の深さ(新らい関係ができている関係)


p.127-128
ゴールドカラー、グレーカラーを育成する
ゴールドカラー
 ホワイトカラーの中でもとくに能力が傑出し、新しい価値を創造して利益を生む人。
 他の人材では代替がきかない存在。
・グレーカラー:
 従来のホワイトカラーとブルーカラーの中間に位置する新しい職域。
 ネットワーク管理者など、専門的な技術技能とマネジメント能力を
 同時に求められる新しいタイプの技術者。


ホワイトカラーのうち本当に優秀な人材はゴールドカラー化して、専門的な技術技能を習得できる人材はグレーカラー化する。そのほかの事務的な仕事は派遣会社の社員に取って代わられる。
また従来のブルーカラーの中で、優秀な人材はグレーカラー化し、マネジメント能力のない人材はパートタイマー化していくだろう。
これからは、少数精鋭のゴールドカラーと、中堅のグレーカラー、そして多くのパートタイマーで企業は構成される時代がやってくる。従来通りの能力しか持たないホワイトカラーやブルーカラーは淘汰されてしまう運命にあるのだ。
新たな階層社会を見すえて、経営者はホワイトカラーの中からゴールドカラーを、ブルーカラーの中からグレーカラーを育てていく。また育成しあたら、他社に引き抜かれないように報酬や待遇の面での工夫も必要だ。


p.138

小林(一三)氏が秀逸だったのは、歌劇団花組と月組に分けてお互いを競わせたことだ。鍛錬と競争を同時に行った宝塚歌劇団は、どんどんレベルが上がり、大衆のハートをがっちりつかむことに成功した。


p.154
スーパーの再建時に店長にお願いしたこと:
「ジャンル別に名物商品を3つ作ってください」
「それぞれが名物店員になってください」


p.168
プロ野球・西鉄ライオンズの三原修さんの名言:
「アマチュアは和して勝つ。プロは勝って和する」