トーマス・H・ダベンポート『ナレッジワーカー』
ナレッジワーカー (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
- 作者: トーマス・H・ダベンポート,藤堂圭太
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/04/27
- メディア: 単行本
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原題は「How to get better Performance and Results from Knowledge Workers」。自分もそうだけど、一緒に働いている人はほとんどナレッジワーカー。もっともっと結果を出すにはどうしたらいいのか、そのヒントがほしくて読んだ。自分個人というよりも、マネジメント中心だったかも。
以下、メモ。
p.28
ナレッジワーカーとは?:
高度の専門能力、教育または経験を備えており、その仕事の主たる目的は知識の創造、伝達または応用にある。
p.249
知識フレンドリーな文化を醸成する
=ナレッジワーカーを惹きつけるような文化を創らなければ、彼らは転職してしまう。
ナレッジワーカーにとって望ましい文化の特徴は「5F」
- Fast(俊敏さ)
- Flexible(柔軟性)
- Focused(集中)
- Friendly(フレンドリーさ)
- Fun(おもしろさ)
「
ナレッジワーカーの文化はコミュニティの文化でもある。マネージャーは、ナレッジワーカーと協力して目的とビジョンを共有する環境づくりに取り組むべきである。ナレッジワーカーが目標を達成しようと思うのは、誰かがそれを設定したからではなく、その目標が正しいと思うからなのだ。
」
p.255
知識時代の優れたマネージャー像:
・会社全体を視野に入れる
業界のトレンド、その中での自社の位置づけ、企業が力を入れている取り組み、具体的な業績目標、そして以上の要因と個人のパフォーマンスとの関連などをナレッジワーカーは知りたがる。こういった背景を伝える必要がある。
・プロジェクトを企業の方向に合わせる
ナレッジワーカーたち個人の興味と企業のゴールを重ねる。
・異議を調整し異議から学ぶ
内部の建設的な批判に対応する。
・知識労働を再設計により改善する
・グループの意思決定を指導する
所属部門の進むべき方向性についての決定に参画してもらう。
・善意を利用する
ナレッジワーカーはよい仕事をしたいと思っている傾向が強い。その善意を伸ばしていく。
・境界を越えさせる
ナレッジワーカーは、境界を越えることに熱心。イノベーションもウム。持ち回りで担当するプログラムへの参加、顧客訪問、業界の会議への参加、大学との共同研究など、組織横断的なさまざまな機会を、マネージャーは与えるべき。
・ソーシャルネットワークを育成する
グループ内視個人間の結びつきを築くために必要なプログラムや活動を考える。