原田武夫『サイレント・クレヴァーズ 30代が日本を変える』


30代が日本を変える、ということで30代としては読まないわけにはいかないでしょう(笑)ということで読みました。Amazonだと酷評が多いのですが、まあまあじゃない?以下、メモ。

p.55-p.85
サイレント・クレヴァーズ(沈黙する賢者たち)が救世主であるための条件=

□必要条件

  • 競争社会での生存能力:世代として大規模な集団であり、生存競争があった。
  • グローバリゼーションへの適応:帰国子女数の増加。外国を身近なものとしている
  • 過去の成功談を理解できる能力:相手方の心に入り込むために、「相手(年上の人たち)の成功談」にある意味心底共感できる能力を持つ
  • プレ・ミドルの立場にあること:たまたまいまプレ・ミドルであり、若手とトップの間にいること。

十分条件

  • 経済的に「余裕」があること:時間軸に沿った余裕(今後、日本の人口が経済発展に適したピラミッド型になる)を、拝金主義に陥らずに「知恵」によって持つ
  • 日本にこだわりを持っていること:自らが生まれ育った祖国にこだわりを持つ
  • 「情報力」をもつこと:ザッピングリテラシー=情報の目利き能力を持つ
  • フリー・エージェント志向であること:垂直的な組織とは違う情報ネットワークを重視、現在ではなく未来へ重きを置く経済的な余裕を持ち、家畜のような人生に我慢できない


p.109
国境をまたぐサイレント・クレヴァーズの「投資クラブ」:
利潤そのものが目的ではない。多くのものはすでにそれなりの地位と財産を持っている
→公なるものへのあくなき憧れ(投資を決定する際には、議論を通じて当該国の経済だけでなく、政治、社会、歴史・文化的背景にまで話が及ぶ)


p.124

大人になってからは、たしかに「利潤」や「ルール」に則って組織の歯車となって生きてきたかもしれない。その一方で、私たちは「学校」という場で損得抜きに、人格と人格がぶつかり、和合することを体験してはこなかっただろうか。
この場合の「学校」とは、中学であれ、高校であれ、大学であってもよい。いずれにせよ、「未だ何者でもなかった」時の自分を知っている間柄では、損得を抜きにした連帯感がいつであれ維持されていることが多い。


p.147
サイレント・クレヴァーズの「議論」と「社交」は車の両輪
会合の形式の標準的なプロセスは以下のようなもの
日程調整はメーリングリストを用いて行う。極力メンバーの調整がつく日をアンケートで決める。
「討論会」においてプレゼンテーターを務めるメンバーの日程を最重視。幹事役の日程も確保は当然。会合はできれば土曜日の午後がいいだろう。
プレゼンテーターにはレジュメと参考文献リストを事前に提出してもらう。これが単なる「出会いの場」以上にするための第一歩。
会合がスタートしたら、メンバー同士の自己紹介と近況報告からスタート。これで、全員が発言するため「参加した」という満足感を与えられる。これが重要。
プレゼンテーションとその後の議論をあわせて3時間ほどの討論会を実施。プレゼンは30分までに終了。
その後、懇親会の会場へ移動。移動中にも新しい出会いがある可能性もあるので、場所は変える。ある程度の出費を覚悟すると、メンバーは必然的にその「社交」の機会に「意味」を見出そうとするので、ブランドとプライドを保つように会場選びをする(最新のトレンドと食事のおいしさ)。