竹内靖雄『チームの研究 成功と失敗の人間学』
- 作者: 竹内靖雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 新書
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最近、「チーム」という概念に興味がある。自分が作りたいチームってどんなものだろうか。自分が今まで属していたチームで、これはいいなと思っていた点って何だろうか。ちょっと考えてみたいな、と思ったりした。この本、最初はいい感じでしたが、中盤から後ろはチームの事例集になってしまいました。別にそれはしらなくてもいいや、って感じ。
以下、メモ(最初の方からしかとってないけど)。
p.18-
チームの特徴
- メンバーは比較的少数。最低2人〜せいぜい数十人程度の範囲にとどまる。
- メンバーは互いに顔と名前を知っている。時にはそれ以上の「親しい」関係にあり、メンバーが互いに相手の能力、個性についてよく知っている。仲良しグループとは違う。
- チームは大きな組織ほど永続的ではない。存続すること自体を目的とはしていない。
- 大きな組織に見られるような、組織そのものを支えるためのメンバーは通常含まれていない。
- 非常事態において自分ひとりで決断し、決定するリーダーが存在する。
- 従業員本位の地位や利益の分配システムはチーム内には存在しない。チームの中で通用するのは能力主義だけである。
- 利益の分配に関しては、「各人は能力に応じて働き、一律平等に受け取る」
- メンバーは互いに同格であることを基本とする。役割分担と分業体制はあるが、上下関係はない。
- チームは役割分担上、「代替不能な」必要最低限のメンバーによって構成されていることが多い。
p.22
「
チームがそのプロジェクトを成功させるためには何よりもまず、優れた能力をもったメンバーが必要である。
成功するチームには優れた能力と際だった個性をもった人間がいる。このことは成功するための必要条件である。もちろん、十分条件とはいえない。
」
p.23
「
アップル・コンピュータのスティーブ・ジョブズによれば、社会生活のほとんどの分野で、平均的な能力と最高の能力との開きはせいぜい1対2程度にすぎないが、コンピュータ関係の創造的な分野では、この開きが1対50にも1対100にもなるという。このような分野で仕事をするチームをつくるには、この超A級の人間を入れることが決定的に重要である。だから「超A級プレーヤーでつくった少人数のチームは、B級C級のプレーヤーでつくった大人数のチームより、はるかに優れています」(ラーマ・D・ジェイガー/ラファエル・オーティズ『世界を動かす巨人たち』)ということになる。
」