半藤一利『聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎』

聖断―昭和天皇と鈴木貫太郎

聖断―昭和天皇と鈴木貫太郎


終戦の玉音放送について、ひと悶着あったことは知っていましたが、そのあたりをしっかりと読んだことがなかったので、読んでみました。
鈴木首相、かっこいいです。秋山真之も出てきます。海軍の軍人、かっこいいなあ。って、こんなこと書いている時点で上に書いていることと矛盾するんですけどね(笑)
メモは鈴木貫太郎がまだ若かった頃に定めた、奉公十則。うん、自分でも省みたいな、と思って。

p.56
宗谷艦長時代に定めた、奉公十則
一、窮達を以って節を更(か)うべからず
一、常に徳を修め智を磨き日常のことを学問と心得よ
一、公正無私を旨とし名利の心を脱却すべし
一、共同和諧を旨とし常に愛敬の念を有すべし
一、言行一致を旨とし議論より実践を先とすべし
一、常に身体を健全に保つ事に注意すべし
一、法令を明知し誠実に之を守るべし、自己の職分は厳に之を守り他人の職分は之を尊重すべし
一、自己の力を知れ、驕慢なるべからず
一、易き事は人に譲り難き事は自ら之に当たるべし
一、常に心を静謐に保ち、危急に臨みては尚沈着なる態度を維持するに注意すべし